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この情報は2023年度入試に関する内容です。

Q.帰国生に対する入学後のクラス配置・授業体制は一般生(国内生)と異なっていますか。
A.本校は帰国生のためにできた学校であり、そのため、クラス配置や授業体制はそれを反映するものになっています。まずホームルームは、帰国生と一般生(国内生)がお互いに刺激し合い、切磋琢磨して多様性を学べるよう、混合クラスになっています。一方で、英語の授業は5 つのレベル別になっており、中等部では必要に応じて国語のサポートクラスもあります。また、高等部の授業は海外で学んだことが滑らかに繋がるように、学期完結制によって様々な授業が選べるようになっていますので、複数の学年が共に学ぶ環境となっています。更に、併設の大阪インターナショナルスクール(OIS)と合同の授業もあり、これらの授業は、帰国生・一般生・外国籍の生徒の混合クラスです。このように、帰国生がなじみやすい雰囲気、そして学習にしっかりついていける体制を整えるため、クラスや授業の編成が決められています。

Q.帰国生に対する英語の授業は一般生(国内生)と異なっていますか。
A.英語の授業は5 段階に分けたレベル別に行われていますが、そのうちのs とs+(スタンダードレベル)は、英語で授業を受ける環境に無かった生徒がほとんどです。インターナショナルスクールや、英語圏の現地校で英語サポートを終えている生徒さんの多くはi(中級レベル)、h(上級レベル)、h+(ネイティブレベル)に入ることが多いです。中学1・2 年生では、s とs+は日本人教員とネイティブ教員が担当、i、h では、ネイティブ教員が主に担当、h+はネイティブ教員のみが担当します。中学3 年生になると、どのレベルも全てネイティブ教員が担当します。授業内容は、i、h、h+は中学1 年生から海外の同学年生徒の英語の授業に準じたもので、小説を読み分析する、エッセイやリサーチペーパーを書いて発表する、などが中心です。h+レベルの生徒は中学3年生秋からOIS の英語の授業をとることができます。高等部では学期毎に授業を選択して時間割を組み立てますので、英語もこれに準じ、どの授業も学期毎に内容が完結します。英語科からはレベルごとに多種多様な授業が提供されており(すべてのレベルを合わせると約70 種類)、他教科の授業との組み合わせも考えながら生徒が授業を選びます。文法はもちろん、シェークスピアを原書で読むなど文学作品を扱うクラス、スピーチやディベート、MUN(模擬国連)といった実践的で社会問題にも精通できるクラス、心理学や言語学などの専門分野を英語で学ぶクラス、通訳・翻訳のクラスなど多岐に渡っており、自分の弱い所を伸ばし、強い所を更に強くすることができます。hレベルで特に高い英語力を持つ生徒とh+の生徒は、International Baccalaureate Diploma Programme (IBDP)を履修することもできます(入学時期、卒業時期、条件など詳しくはウェブサイトをご参照ください。お問い合わせも随時受け付けています)。

Q.帰国生に対してキャッチアップとしての補習授業を行っていますか。
A.「帰国生徒のための補習授業」は行いませんが、サポートは様々な形で行っています。①少人数クラス(3~26 名、平均約16 名)での教員とのコミュニケーションのもと、必要に応じたサポートを授業時間内外で行っています。②帰国生受け入れサポートを担う「ブリッジングセンター」が、必要に応じて学習・生活面のサポートを行います。③中等部では、国語の授業に参加するのが難しい場合、OIS の日本語の授業や「精読クラス」を経てからいわゆるメインストリームの「比較分析クラス」に移行します。

Q.入学した帰国生を指導する上でもっとも気をつけていることは何ですか。
A.帰国生はそれぞれに違うニーズを持っているという点です。入試時の保護者面接は事前の面談として行い、担任とブリッジングセンター(新入生・編入生受け入れサポートを担っています)に共有され、必要に応じてサポートを行い、生徒が滞りなく自立して学校生活を送ることができるように配慮しています。

Q.帰国生が貴校に入学するにあたって、事前にしっかり認識しておいてほしいことは何ですか。
A.学校選びで最も大切なのは、自分に合うかどうかです。帰国生はそれぞれに違うニーズや期待を持って帰国します。あなたの求めるものに本校が合致するのか、遠慮なく確認をしてください。個別相談・ご見学は随時受け付けています。オンラインにも対応しています。

Q.帰国生に望む「海外で学んできてほしいこと」は何ですか。
A.内面においては、心をオープンにして多くの人と知り合い、語り、自分とは違う考え方や生活習慣を持つ人を理解して受け入れることを学んできてほしいと思います。「自分とは違う」と感じるものを理解しようとすることは、同時に、自分自身をよりよく知り、自国の文化を再認識することでもあるはずです。そしてさらにいえば、そうやって気づいたことや、自分の思い、自分の意見を自分の言葉で表現することを学んできてほしいと思います。学習面では、所属する学校の教育方針を大切に、最大限の努力をしてほしいと考えています。特に日本語以外の言語で授業が行われる学校では苦労も多いと思いますから、できるだけ早く追いつき、その学校・国の教育のメリットを最大限に享受できるよう、あきらめずに果敢に挑戦してください。

Q.帰国生やそのご家族に伝えたいことがあればお書きください。
A.今海外におられる生徒の皆さんには、ぜひ今の生活を、今そこでしかできないことを精一杯楽しんでほしいと思います。帰国後の進路を考えることはもちろん大切なことですが、そのために心配し過ぎることのないように、「帰国後のことは帰国の瞬間から考えよう、今は目の前にあることを精一杯がんばろう」という気持ちで過ごしてほしいと思います。帰国の折には、ぜひご家族で海外での生活の初めのころや、幼稚園や学校の初登校日のことを思い出して話題にしていただきたいと思います。滞在期間中にどんな変化があったか、どんなに大きく成長したか、その成長の陰にはどんな人との出会いがあったか、そんなことを思い出して、海外滞在がかけがえのない宝物であったことを再認識していただけたら、と願います。どうか「ずっと日本にいた人に比べて○○ができない」などという感じ方はしないでください。複数の世界観で世の中を見ることができる目を持っていることに自信と誇りを持って帰国してください。

Q.これまで受け入れてきた帰国生を見て、帰国生のもっともすばらしいと思われる点はどのような点ですか。
A.様々な経験を通し、1人ひとりが違う「自分らしさ」を持っていることです。

Q.帰国生が貴校に入学するにあたって、必ず喜んでもらえそうなことは何ですか。
A.一番に感じてもらえるのは「ありのままの自分でいられる環境」だと思います。英語圏からの帰国生の人にとっては、OIS もあり、日々が英語と日本語のバイリンガル環境ですからまずそのことが挙げられますが、英語圏以外の国や日本人学校からの帰国生の人にとっても、「周りに無理に合わせるのではなく、自分らしさを出し、自分の良さを伸ばすことができる環境」であると感じてもらえると思います。もちろん、自己中心的なわがままが許されるという意味ではなく、お互いの価値観を尊重しあいながら刺激を与え合うことのできる場所、ということです。学習面では、「人生に本当に役立つ学習」を実践しています。レポート、プレゼテーション、ディスカッション、実験、観察を多く取り入れ、そこから更に大きな概念に結び付けることで、教室内だけでは終わらない学習ができます。成績もペーパーテストの点数のみで決まることはありません。生徒たちは日々の学習から自分がさらに深く学びたいことを見つけ、希望の進路に進んでいます。

Q.帰国生に対しての具体的な受験準備のアドバイスをお願いします。
A.本校が最も重視するのは、学校における取組です。現地校やインターナショナルスクールに通っている場合でも、その中でしっかりと学習に取り組むことで、本校入学・編入後に要となる思考力が身につくはずです。これが本校が学習面で最も重要視する点です。日本と現地両方のカリキュラムに渡って学習し、どちらの目標も果たせなくなるのではなく、現地での学習にしっかり取り組むことは重要な受験準備となります。また、レジリエンス、そして別の視点を持つことも重視しています。海外では、制約が多かったり困難に出会うこともあるでしょう。そういった事からでも何かしら得るものがあると気づける生徒は、本校が求める生徒像に合致します。どんな状況でも前を向いて取り組んでいることは本校受験に重要な準備です。

 

【連絡先】大阪府箕面市小野原西4-4-16 TEL:072-727-5050
【ホームページ】https://www.kwansei.ac.jp/sis/

 
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