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第1回目は「編入概要」「帰国枠編入学試験の資格・条件」です。

 

編入概要

海外赴任者にとっての教育問題の一つとして、帰国時期がはっきりしないという点があります。帯同子女の中学・高校・大学入試のスケジュールに合わせての帰任(帰国)が同時になることはまれで、勤務先の異動発令に帯同子女の進学のタイミングまで配慮してくれる例は多くありません。特にコロナ禍や不安定な世界状況の中、ますます不透明感が増し、先行帰国や急遽帰国となった家庭も少なくはないようです。

このような現状のもとで編入試験の存在は海外赴任者にとってはありがたいものであると言えます。もちろん、帰国生を受け入れている学校のすべてが編入試験を実施しているわけではありません。また、編入試験の実施時期は、現地校修了後の7月~8月か、日本の学年修了後の2月~3月に集中して実施されることが多いようです。

中学校は、義務教育ですから公立の学校であればいつでも転入は可能ですが、帰国時期と編入試験の時期が合えば、私立中学校への編入も可能になります。実際に編入学を実施している学校は少なくないのですが、受け入れ学年や交通手段などを考えて受験できる学校を絞ると選択肢は限られてしまいます。

編入試験の科目としては、国語・数学・英語の3教科を実施している学校がほとんどで、日本人学校に通っていた生徒はともかく、現地校やインター校生にとっては、なかなか厳しいようです。編入試験を利用し中高一貫校に入学することは、中学校・高校のスパンで教育環境が変わってしまうことを避けて、高校卒業までの期間を同一の教育環境の中で過ごすというメリットを活かせることになります。国立大学附属中学校は、欠員がある場合には編入学を受け付けている例が多いのですが、各学校の帰国生受け入れの趣旨により、在外中の事情や外国学校の在学による学力形成について、細かく入学審査をしています。

編入試験の時期に合わせて帰国できればベストですが、学期の途中であっても希望している学校に直接問い合わせることをお勧めします。公募していない学校でも事情を考慮して、編入試験を実施してくれる学校もなくはありません。

また、一旦公立中学校に転入した場合は、帰国生としての編入資格を失う場合がありますので、帰国前に学校に問い合わせをしておくことをお勧めします。

 

帰国枠編入学試験の資格・条件

帰国枠で出願・受験する場合には、学校によって定められた出願資格・条件を満たす必要があります。その資格・条件は、海外(継続)滞在年数、現地校・インター校、または日本人学校の在籍年数や帰国後の期間制限など、各中学校によって細かく決められています。

詳細は出願予定の中学校の編入学要項で必ず事前に確認してください。資格・条件に合わない場合には、帰国枠での受験は基本的にできませんが、資格・条件が近い場合には、個別に相談に応じてくれる場合もありますので、各中学校に直接問い合わせてみることが大切です。

 
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