2023年度 海外・帰国生高校入試ガイダンス その4
第4回目は「受験アドバイス もう一つの入試準備（大学進学）」です。
もう一つの入試準備（大学進学）
志望校を選ぶ時には、大学進学のことも考えておく必要があります。特に、大学附属の場合は、系列の大学に志望する学部がなければ、附属校を志望校とするメリットは見当たりません。志望校の大学進学状況の詳細は、確認しておく必要があります。附属校と進学校の進学状況を掲載しておきますので、志望校と比較および検討をしてみてください。
【青山学院】
高等部を卒業する生徒の約85％は青山学院大学へ進学し、専攻分野の関係で約15％の生徒が他大学を受験しています。
《 青山学院大学 （2022年度）：内部進学率87.2％》
・文学部…35名
・経済学部…44名
・経営学部…85名
・法学部…36名
・理工学部…11名
・国際政治経済学部…60名
・総合文化政策学部…47名
・社会情報学部…10名
・教育人間学部…30名
・地域社会共生学部…2名
・コミュニティ人間科学部…1名
卒業生数…414名
内部進学者数…361名
【慶應義塾】
《大学推薦に関するQ＆A》
Q1 希望学部の進学は高校在学中の成績が影響するのでしょうか。
A1 推薦は在学3年間の学業成績その他を総合的に評価しています。
Q2 慶應義塾大学以外の大学への推薦はありますか？
A2 他大学の推薦入試を受験することは可能です。
《 慶應義塾大学 （2022年度）：内部進学率99.0％》
・法学部…224名
・経済学部…211名
・商学部…93名
・文学部…12名
・理工学部…102名
・医学部…22名
・総合政策学部…11名
・環境情報学部…21名
・看護医療学部…0名
・薬学部…3名
卒業生数…706名
内部進学者数…699名
【慶應義塾志木】
本校の卒業生は、学校長の推薦により、慶應義塾大学のいずれかの学部に進学することが認められます。学部にはそれぞれ推薦の人数枠がありますので、すべての生徒の希望に添うことはできません。在学中の成績を全体的に評価し、出席状況や授業への意欲などを総合して最終決定を行います。なお、本校は慶應義塾の一貫教育校ですから、他大学を受験する際には慶應義塾大学への推薦を辞退しなければなりません。
《 慶應義塾大学 （2022年度）：内部進学率99.2％》
・法学部…74名
・経済学部…79名
・商学部…21名
・文学部…12名
・理工学部…39名
・医学部…5名
・総合政策学部…1名
・環境情報学部…9名
・看護医療学部…0名
・薬学部…1名
卒業生数…243名
内部進学者数…241名
【慶應義塾女子】
本校の卒業生は原則として全員慶應義塾大学へ推薦されますが、各学部への進路はさまざまです。
《 慶應義塾大学 （2022年度）》
・法学部…54名
・経済学部…55名
・商学部…25名
・文学部…15名
・理工学部…9名
・医学部…5名
・総合政策学部…7名
・環境情報学部…11名
・看護医療学部…0名
・薬学部…8名
卒業生数…243名
内部進学者数…189名
【慶應義塾湘南藤沢】
本校高校部を卒業すると、原則として全員が慶應義塾大学のいずれかの学部（10学部）に推薦されます。
《 慶應義塾大学 （2022年度）：内部進学率99.6％》
・法学部…64名
・経済学部…56名
・商学部…17名
・文学部…8名
・理工学部…42名
・医学部…7名
・総合政策学部…15名
・環境情報学部…19名
・看護医療学部…4名
・薬学部…4名
卒業生数…237名
内部進学者数…236名
【国際基督教大学】
《国際基督教大学（教養学部）への推薦・特別入学》
・ 定員240名のうち80名（学年の三分の一）が、学業成績と学校生活の状況に基づいて推薦されます。
・ ICUの一般入試やAO入試のほか、帰国生にはSAT成績による書類選考や帰国生入試の機会があります。
《 他大学への推薦入学 》（指定校推薦を受けている大学･学部）
・早稲田大学…理工（基幹・創造・先進）
・慶應義塾大学…法・理工
・上智大学…総合グローバル
・青山学院大学…文
・立教大学…GLAP
・学習院大学…文・理・国際社会科
・東京理科大学…理工・理・工
・法政大学…グローバル教養
・中央大学…商・理工・総合政策・国際経営
・明治薬科大学…薬
・昭和薬科大学…薬
・東京薬科大学…薬・生命科学
その他、合計60大学
【成蹊】
成蹊大学への内部推薦は、高校在学中の成績および出席状況の基準を満たすことが条件です。それらの基準は、学校の授業に普通に臨んでいればクリアできるものです。80～85％の生徒が基準をこえています。
また、成績上位者には、内部推薦の資格を持ちながら外部大学を受験できる制度（内推併願制度）もあります。推薦にあたっては、学科毎に定員が設けられています。
《 成蹊大学 （2022年度）：内部進学率31.3％》
・文学部…25名
・経済･経営学部…48名
・法学部…15名
・理工学部…12名
卒業生数…319名
内部進学者数…100名
【中央大学杉並】
中央大学への推薦資格を保持したまま、他大学受験に挑戦することができます。
国公立大学・海外大学：中央大学に既に推薦されている生徒でも、全ての国公立大学・海外大学へ挑戦することができます。
私立大学：中央大学に推薦されている生徒でも、中央大学にない学部・学科であれば私立大学との併願受験が可能です。
《 中央大学 （2022年度）：内部進学率92.9％》
・法学部…99名
・経済学部…65名
・商学部…64名
・理工学部…31名
・文学部…33名
・総合政策学部…20名
・国際経営学部…7名
・国際情報学部…8名
卒業生数…352名
内部進学者数…327名
【同志社国際】
同志社大学、同志社女子大学への推薦制度が用意されており、この制度を利用して90％以上の生徒がこれらの大学に進学しています。
《推薦指定校･指定校に準ずる大学》
首都圏･近畿圏を中心とするいくつかの大学から指定校としての推薦を得ており、これを利用して進学する生徒たちがいます。
（推薦指定校および指定校に準ずる大学）
青山学院･関西学院・国際基督教･上智・中央･津田塾･立教 など
【日本女子大学附属】
日本女子大学は4学部15学科を擁する総合大学であり、例年約75～80％の生徒が自分の希望に合う学科を選び、進学しています。各学科が附属高校の生徒のために用意する推薦枠の総数は1学年の生徒数を大きく上回っており、希望が特に集中してしまう場合を除けば、自分の好きな学科を選択することができます。
《 日本女子大学 （2022年度）：内部進学率74.9％》
・文学部…32名
・人間社会学部…92名
・理学部…17名
・家政学部…140名
卒業生数…375名
内部進学者数…281名
《併願制度》
第一志望である他大学の学部に不合格になったとき、第二志望として事前に希望を出していた日本女子大学のいずれかの学部学科に入学を認める制度です。日本女子大学にない8学部（医･歯･薬･看護･獣医･法･芸術･体育）のいずれか一つの学部の受験については、日本女子大学との併願が可能です。これに加えて、日本女子大学の志望学科が人間社会学部、理学部または国際文化学部の場合、国公立大学および各省庁大学校の受験については、受験学部を問わず併願可能となります（いずれも推薦入試は除く）。
【法政大学国際】
本校の法政大学への推薦入学制度は、学力が一定の基準に達していれば、原則として全員が推薦されるというものです。法政大学に推薦される資格を保持したまま、その他の大学への併願受験が可能です。
《 法政大学 （2022年度）：内部進学率81.8％》
・法学部…38名
・文学部…32名
・経済学部…29名
・社会学部…35名
・経営学部…37名
・国際文化学部…12名
・人間環境学部…16名
・現代福祉学部…11名
・キャリアデザイン学部…14名
・スポーツ健康学部…6名
・GIS…2名
・情報科学部…5名
・デザイン工学部…10名
・理工学部…2名
・生命科学部…7名
卒業生数…313名
内部進学者数…256名
【立教新座】
推薦基準概要
1. 卒業研究論文を提出し、認定されること
2. 英語についての一定の能力が認定されること
3. 国語についての一定の能力が認定されること
4. その他の科目の能力が認定されること
5. 学校生活上の状況が良好であること（出欠状況等）
6. 立教大学への進学を希望し、勉学の意志を明確にもっていること
7. 自己推薦項目で一定のポイントを取得していること
8. 高校が定める卒業に必要な単位を修得していること
《 立教大学 （2022年度）》
・法学部…54名
・経済学部…60名
・社会学部…42名
・文学部…31名
・観光学部…13名
・理学部…8名
・コミュニティ福祉学部…2名
・経営学部…36名
・現代心理学部…8名
・異文化コミュニケーション学部…12名
・GLAP…0名
内部進学者数…266名
【早稲田大学系属早稲田実業】
卒業する生徒のほとんどが、早稲田大学各学部に推薦され入学しています。推薦は、生徒本人の志望する学部、学科と、在学時におさめた成績、人物の評価などを総合的に判断したうえで実施されます。
《 早稲田大学 （2022年度）：内部進学率97.8％》
・政治経済学部…65名
・法学部…33名
・文学部…20名
・文化構想学部…25名
・教育学部…60名
・商学部…55名
・基幹理工学部…23名
・創造理工学部…23名
・先進理工学部…31名
・社会科学部…50名
・人間科学部…9名
・スポーツ科学部…5名
・国際教養学部…10名
卒業生数…418名
内部進学者数…409名
【早稲田大学本庄高等学院】
進学する学部は、本人の希望を踏まえながら、3年間の成績と卒業論文などを参考にして決定されます。学部によっては、3年次選択科目等の履修条件がありますので注意してください。
なお、他大学進学の場合には早稲田大学への推薦権を放棄しなくてはなりません。
《 早稲田大学 （2022年度）：内部進学率98.8％》
・政治経済学部…77名
・法学部…42名
・文学部…19名
・文化構想学部…25名
・教育学部…18名
・商学部…36名
・基幹理工学部…29名
・創造理工学部…34名
・先進理工学部…15名
・社会科学部…21名
・人間科学部…4名
・スポーツ科学部…1名
・国際教養学部…15名
卒業生数…340名
内部進学者数…336名
【早稲田佐賀】
本校は早稲田大学の系属校として、入学定員の50％上限とする推薦枠を設定しており、早稲田大学の全ての学部に対して校内の規定により、推薦を決定します。明確な目的意識を持ち、早稲田大学へ進学していく生徒に対しても丁寧に指導します。
《 早稲田大学 （2022年度）：内部進学率48.0％》
・政治経済学部…10名
・法学部…7名
・文学部…10名
・文化構想学部…10名
・教育学部…10名
・商学部…10名
・基幹理工学部…8名
・創造理工学部…2名
・先進理工学部…4名
・社会科学部…10名
・人間科学部…10名
・スポーツ科学部…10名
・国際教養学部…9名
卒業生数…229名
内部進学者数…110名
【早稲田摂陵】
早稲田大学系属校である本校には、全学部への推薦枠（40名程度）があります。条件を満たせば、希望の学部に進学することができます。
（選考基準） 早稲田大学を第一希望として、学力・人物とも優秀な生徒（高校3年間の成績、高校3年次の模擬試験など）
（選考方法） 高校3年11月頃、希望者を募って校内選考を行います
【早稲田渋谷シンガポール】
早稲田渋谷シンガポール校は、早稲田大学の系属校として、毎年一定数の生徒（計82名の推薦枠を付与されています）が早稲田大学に推薦で進学ができます。
生徒本人が志望する学部・学科と在学時の成績、人物の評価などを総合的に判断して決定されます。
