学校からのメッセージ
帰国生受け入れ校からのメッセージ 東京学芸大学附属高等学校
この情報は2026年度入試に関する内容です。
Q.帰国生に対する入学後のクラス配置・授業体制は一般生(国内生)と異なっていますか。
A.東京学芸大学附属高等学校(以下、附高)では、帰国生は一般生と同じクラスに編成され、共に学びます。入学当初の不安を和らげるため、先輩帰国生との懇談会を実施し、個別の学習支援も行っています。特に理科・社会では、定期考査前に教員へ優先的に質問できる「質問タイム」を設け、学習をサポートしています。通学圏を設けない附高では、多様なバックグラウンドを持つ生徒が集う環境と伝統があり、帰国生にとって適応しやすく、豊かな学びを提供しています。
Q.帰国生に対する英語の授業は一般生(国内生)と異なっていますか。
A.基本的には一般生と同じクラスで学び、帰国生のみを対象とした別クラス編成はしていません。これにより、多様な生徒が刺激し合いながら学ぶことができる環境が整えられています。英語が得意な帰国生は他の生徒の模範になり、高い評価を受け、自尊心を高めることになり、また他の生徒へ教える機会も自然とできます。希望に応じ、高度な自由英作文添削等、個別の学習サポートも常時提供されます。
Q.帰国生に対してキャッチアップとしての補習授業を行っていますか。
A.附高では、帰国生向けの補習授業をカリキュラムや行事に組み込んでいません。しかし、一部の教科で入学直後に遅れがある場合もあります。特に、理科・社会では、定期試験前に帰国生が優先的に質問できる「質問タイム」を設け、学習の補完を図っています。また、帰国生に限らず一般生徒も、成績や理解度に応じて、必要な生徒には個別対応を行い、学習状況をフォローしています。このような柔軟な支援体制により、帰国生が安心して学びを深められる環境が整っています。
Q.入学した帰国生を指導する上でもっとも気をつけていることは何ですか。
A.帰国生は、言語や教育制度、文化的背景が多様であり、その適応の仕方も人それぞれです。そのため、画一的な対応ではなく、生徒のこれまでの経験や得意・不得意を丁寧に把握し、必要に応じた個別支援を行うよう、担任を中心に学年教員や教科担当が目を配っています。帰国生は各クラスに2、3名ずつほぼ均等に分かれますので、教職員も容易に把握することができます。一方、帰国生が「特別扱い」されるのではなく、一般生と自然に交じり合いながらも、無理なく力を発揮できる環境作りにも配慮しています。こうした姿勢が、附高の文化や日本の高校生活に溶け込み、安心と自信、そして学びの深化につながっています。
Q.帰国生の進学実績を具体的に調査していれば、その具体的な結果をお教えください。
A.帰国生の進学実績に関する具体的な情報は公表していません。しかし、帰国生は、海外での経験や語学力を生かしつつ附高での学びを深め、資質の高い教職員の教科指導を受けて学力を高め、一般生徒同様、国内外の多様な大学への進学を果たしています。
Q.帰国生が貴校に入学するにあたって、事前にしっかり認識しておいてほしいことは何ですか。
A.附高は、多様性を尊重しつつも、すべての生徒がフラットに関わり合う自由な校風を大切にしています。そのため、帰国生も特別枠ではなく、一人の「附高生」として自主性・協調性・探究心を持って日々の学習や課外活動に向き合うことが求められます。附高の教育は「本物教育」と言われ、実際に見て、手に触れて、理解を深めることを大切にしています。附高Webサイトで「地理実習」「野外実習」などの教科行事をぜひご覧ください。また附高は、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されており、探究活動やプレゼンテーション、国際的な視野を育む機会も豊富です。こうした特色ある教育活動に積極的に取り組む意欲も生徒たちには期待します。英語によるプレゼンテーションやサイエンスフェアの司会、外国から視察に来る高校生研修旅行や教育使節団の通訳・案内等を買って出てほしいと期待しています。
Q.帰国生に望む「海外で学んできてほしいこと」は何ですか。
A.附高の教育方針には次の3つの柱があります。
1. 清純な気品の高い人間
2. 大樹のように大きく伸びる自主的な人間
3. 世界性の豊かな人間
このうち特に3に寄与してほしい、そのために海外での学びを深めてほしいと願っています。「世界的な視野に立ってものごとを考え、自己を確立して世界の誰からも親しまれ尊敬されるような人間になるとともに、他の立場や文化を理解し尊重し、力を合わせて、世界の平和と人類の幸福に貢献する世界性の豊かな人間を育成する」生徒を育成するため、海外での生活や学びを通じて得た広い視野、寛容さ、チャレンジ精神を、附高の多様な学びや活動、行事の中で活かし、附高の学校生活をより豊かに彩ってくれることを強く期待しています。
Q.帰国生やそのご家族に伝えたいことがあればお書きください。
A.附高は、多様な価値観や経験を尊重し、ダイバーシティーを大切にする学びの場です。帰国生の皆さんが海外で得た視野や感性は、学校全体に新しい風を吹き込み、私たちの学びをより豊かで深いものにしてくれます。ご家族の皆さまにぜひご安心いただきたいのは、生徒一人ひとりに寄り添ったサポート体制が整っていることです。困ったこと、不安なことがあれば、担任が窓口になって相談しますが、学年主任を中心とした担任団、支援委員会、各教科の担当者、保健室やカウンセラー、校長副校長など、学校が一丸となって、一人ひとりを大切にし、支援を全力で行っています。
Q.これまで受け入れてきた帰国生を見て、帰国生のもっともすばらしいと思われる点はどのような点ですか。
A.これまで附高で受け入れてきた帰国生は、多様な環境で培った適応力と柔軟な思考力が高い生徒が多いです。異なる文化や言語の中で生活し、学んできたため、変化や新しい状況に対して臨機応変に対応する力が高い傾向があります。また、異文化理解を深めることで、多角的な視点を持ち、自分の意見をしっかりと持ち、主張しながらも、他者の考えも尊重できるバランス感覚に優れている生徒が数多く見受けられます。帰国生の持つ「グローバルな視野」と「協調性」が、附高の教育理念とも強く響き合っていることが、最もすばらしい点だと感じています。
Q.帰国生が貴校に入学するにあたって、必ず喜んでもらえそうなことは何ですか。
A.附高に入学する帰国生が必ず喜んでもらえそうなことは、多様なバックグラウンドを持つ仲間と共に学び、互いに刺激し合える環境が整っていることです。附高はダイバーシティーを重視し、帰国生も一般生も同じクラスで学ぶことで、多彩な視点や考え方に触れられます。また、SSH指定校として最先端の探究活動や国際交流の機会も豊富で、帰国生の国際感覚や経験が生かせる場が多いことも魅力です。さらに教員の資質の高さは自負できます。教育実習の受け入れを目的として設置された附高はすべての教科に専任教員がおり、高校生だけでなく教育実習(毎年200名ほど東京学芸大学の学生が実習)の指導ができます。教科書や指導書、問題集の執筆者、博士号取得者、大学の授業を兼務している者も相当数おります。こうした教職員の提供する教育は保護者・生徒に喜んでいただけると自負しております。
Q.帰国生に対しての具体的な受験準備のアドバイスをお願いします。
A.附高の受験は3教科(国語、数学、英語)で行われ、面接はありません。一般中学生と同じ試験問題を同じ時間(50分)で解答します。ですから、過去問を使って出題傾向やレベルを理解し、計画的に受験勉強を進めましょう。また、一時帰国の際にはぜひ学校を訪問し、環境や雰囲気を実際に感じてみることをおすすめします。可能な限り、教職員がご案内いたします。
【連絡先】東京都世田谷区下馬4-1-5 TEL:03-3421-5151
【ホームページ】https://www.gakugei-hs.setagaya.tokyo.jp/
無料教育相談 受付中
JOBA On Line (メルマガ)会員にご登録ください。海外・帰国子女教育の専門相談員が、海外赴任に伴うお子様の教育問題にお答えします。










