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帰国生受け入れ校からのメッセージ 立命館宇治中学校・高等学校

2024年11月12日

この情報は2025年度入試に関する内容です。

Q.帰国生に対する入学後のクラス配置・授業体制は一般生(国内生)と異なっていますか。
A.基本的には国内生とのミックスホームルームです。ただし、コースによって、帰国生の割合は大きく異なり、中学IPコース・高校IBコースでは8割が帰国生徒です。高校IMコース(1年間留学後国内で英語での授業受講)は現地校、日本人学校の帰国生の割合はやはり高いクラスですが、国内の生徒が8割です。高校IGコースについては英語グレード別授業において、同じグレードの生徒は同じHRに属することが多いため、帰国生の割合が高いクラスもあります。

 

Q.帰国生に対する英語の授業は一般生(国内生)と異なっていますか。
A.中高とも帰国生と一般生という枠での授業分けは行っておりませんが、各自の英語力に応じたクラスで授業を受けることができるように授業を展開しています。
【中学ICコース】入学前の面談とプレイスメントテストで、各自に適した英語力の授業を受けることができます。グレードは5つのレベル(中学1年次は4つ)に分かれており、学年進級時にレベルの入れ替えもあります。中学校3年間を通じて、自分の英語力に応じた授業が受けられます。
【中学IPコース】高校のIBコースにつながるコースで、英語の文章を批判的に読み、書く力、分析や討論の力、論旨を構築する力など、IBコースに必要な技能を養います。
【高校IGコース】入学前のプレイスメントテストで、各自に適した英語の授業を受けることができます。上級1、上級2、中上級、レギュラーと4つのグレードに分かれます。テキストはそれぞれのグレードに合わせて選択されており、英語力を維持しながら伸長できるようになっています。
【高校IMコース】入学後に特別英語授業も実施し、留学に備えます。1年間の海外留学後はほとんどの授業が英語で行われ、英語力をさらに伸ばします。
【高校IBコース】国際バカロレア・ディプロマ取得を目指すコースで、国語以外の教科を英語で受講します。

 

Q.帰国生に対してキャッチアップとしての補習授業を行っていますか。
A.
【中学】経歴に応じて放課後補習授業を受けることができます。7時間目、8時間目の時間帯に、国語、社会、数学、理科について補習授業が設定されます。入学後、最長1年間受講することが可能です。また、IPコースで入学すると、数学、理科、社会、英語は英語での受講となります。これは補習授業ではなく、正課の授業で、高校のIBディプロマ取得の準備授業となります。IPコースの生徒は国語の代わりにJSL(日本語)を選択することもできます。また、IPコース生徒のうち日本語に不安を抱える生徒に対し、日本語の補習授業も実施しています。
【高校】高校IGコース1年生では、現地校やインターナショナルスクール経歴に応じて、国語、社会、数学の正課の授業として、少人数での授業が保障されます。1年生の間は、分からないところを自由に質問しながら、授業に参加できます。試験内容も考慮されます。

 

Q.入学した帰国生を指導する上でもっとも気をつけていることは何ですか。
A.帰国生といっても就学した国、学校の種類・時期・期間も異なるため、英語力や価値観など個人差が大きいところがあります。学校としては、様々な価値観を受け入れながら、受け止めてゆく寛容さが必要であると考えています。同時に、日本の学校として期待される優良な価値観はどの生徒に対しても要求しつつ、帰国生一人ひとりへの丁寧な対応を大切にしています。

 

Q.帰国生が貴校に入学するにあたって、事前にしっかり認識しておいてほしいことは何ですか。
A.受験勉強型ではない学習なので、日々の授業で課題が出され、プレゼンテーションなどアプトプットの機会も多く、日常の授業での成果が問われます。中学からならば10年間、高校からならば7年間という年月で、自分の望む学校生活を自由にプランニングできます。キャリア教育も重視されているので、上の学校に入ることが目的でなく、何を目標に、どのような力を磨くのかが明確になるような、積極的な姿勢と何事にも挑戦する気持ちが大切です。

 

Q.帰国生の進学実績を具体的に調査していれば、その具体的な結果をお教えください。
A.中高大一貫校であるため、卒業生の89%は立命館大学・立命館アジア太平洋大学に進学してゆきます。IMコースは国際教育の成果を生かして、国内他大学、海外大学への進学も増えています。IBコースもディプロマ試験において常に世界平均を上回る結果を残し、約半数以上は海外大学に進学し、海外著名大学への合格は年々増加しています。

2023年度卒業生の主な合格実績
【海外合格大学】
Imperial College London[UK]
University of California, Barkeley[USA]
Columbia University[USA]
University of Toronto [CAN]
University of Edinburgh[UK]
【国内大学】
早稲田大学 / 慶應義塾大学 / 国際基督教大学 / 上智大学 / 岡山大学

 

Q.帰国生に望む「海外で学んできてほしいこと」は何ですか。
A.海外経験は、海外にいるときには特に意識できないものです。現地の生徒と接する条件があれば現地の友人を作ったり、スポーツなど趣味を通じて交流を深めたり、その国や人を理解し、経験してください。現地の日常を理解することが大切だと考えます。そのことは、帰国後に日本を深く知ることにもつながります。

 

Q.帰国生やそのご家族に伝えたいことがあればお書きください。
A.お父さんお母さんの方が、現地の生活に慣れるが大変かもしれません。大変だと思っている時に、逆に家族の絆は強まっているものです。お子さんとの距離感を保つことが大切ですが、絆の深まりは、確実にお子さんの自立を支える力になります。

 

Q.これまで受け入れてきた帰国生を見て、帰国生のもっともすばらしいと思われる点はどのような点ですか。
A.本校では、生徒会役員における帰国生徒の割合は高く、会長になった生徒も歴代多数存在します。海外での転居や引越しなど変化への適応に強く、人をつなぐことが上手な生徒が多いと言えます。海外で体験したことをもとに、環境問題やボランティアなどへの取り組みなど、その関心の高さにも学ばされることがあります。日本を日本から見ていたのでは、その値うちも違いもわかりません。帰国生徒の皆さんは、「日本を外から見た」貴重な経験を持っていると言えます。

 

Q.帰国生が貴校に入学するにあたって、必ず喜んでもらえそうなことは何ですか。
A.勉学と豊かな特別活動や課外活動の両面で力を伸ばすことができます。だれもが自分の個性を発揮できるので、帰国生と帰国生以外の生徒との壁も全くありません。国際交流や留学のプログラムも次々新しいものが取り入れられ、国際感覚を磨く機会が豊富です。IBコースではさらに英語力を磨いて、世界の生徒と交流しながら、海外の大学進学への準備ができます。このように本校には帰国生の経験と能力を存分に伸ばすことができる環境があります。

 

Q.帰国生に対しての具体的な受験準備のアドバイスをお願いします。
A.受験制度も様々な就学経歴に応じて整備されています。
現地校やインターナショナルスクールに通いながら、教科型の試験を受ける場合は加点措置がありますし、現地校やインターナショナル校での経歴が短いために、十分な成績結果を得られていなくても、その間の上昇を評価するようにしています。
現地での学習に親しみ、もし本校で英語での学習を希望される場合は、英語力の向上をTOEFLなどで結果として残しておいてください。IP方式、IB方式、A方式の受験では英語力に応じて得点が与えられます。

 

【連絡先】京都府宇治市広野町八軒屋谷33-1 TEL:0774-41-3000
【ホームページ】https://www.ritsumei.ac.jp/uji/

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