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かえつ有明中・高等学校

東京都江東区中学受験高校受験編入

海外と国内の難関大学を視野に入れた受験方式「国際併願」を目指します。

海外経験と帰国後の学校選びについて

かえつ有明中・高等学校

Question まず、アメリカで生活していたH.Sくんから、海外経験について教えてください。アメリカには、4歳から9歳までの滞在でしたか?

H.S はい、正直言って当時のことはあまり覚えていません。特に英語で困ったという記憶もなく、気が付いたら話せるようになっていたという感じです。キンダーに入るときの英語のテストは全くできず、先生からは「この子は無理です」と言われたらしいのですが、母が交渉してくれて通えるようになったと母から聞きました。

Question 学校や勉強面で困ったことはありましたか? 

H.S 漢字ですね。土曜日に日本語補習校に通っていましたが、覚える漢字が多くてとても苦労しました。母に手伝ってもらい、マンツーマンで特訓してもらいましたが、今でも漢字は得意とは言えません。

Question 漢字以外はいかがでしたか?

H.S 現地には、ペニーやクォーターなど色々な種類のコインがあったので、父がこのコインを使って遊びながら計算の練習をしてくれました。

Question 受験を意識し始めたのはいつごろでしょうか。

H.S 小4になる前の春休みに帰国しましたが、受験を意識し始めたのは小6の夏ごろでした。名古屋に戻る予定だったのですが急に東京になったため、それなら受験してみようかという気持ちになり、夏期講習会に参加してから本格的に受験勉強を始めました。

Question 受験校決定に当たり、ご両親とは意見の食い違いはありませんでしたか?

H.S ありませんでした。当時はどうやって学校を選べばいいのかよくわからなかったので、両親が勧めてくれた学校の中から算・国・英の3科目までの科目数で受験できる学校、また通学時間や部活などを考えながら選びました。かえつ有明を含めて5校ほど訪問して、最終的に3校受験しました。

Question 学校訪問の際に準備したことは何でしたか?

H.S 学校訪問のときに、機会があれば話せるように、自分のPRポイントをまとめておきました。

Question 面接や作文の練習はしましたか?

H.S はい、まず自分の夢や興味のあることを父に確認してもらうところから始めました。日本語と英語の両方で準備をしていました。作文は塾の先生に見ていただきましたが、それ以上に自分で一日おきに日本語と英語で日記を付けていたのがとても良い練習になったと思います。

Question その練習は受験のときに役に立ちましたか?

H.S とても役に立ちました。ただ、肝心のかえつ有明のグループ面接で、練習していたことをど忘れしてしまい、かなり焦りました。何とか臨機応変に対応しましたが・・・(笑)

Question その他に、受験のときに困ったことはありましたか?

H.S 帰国直後と比べると英語力が落ちていたことです。リスニングやライティングはそれほどでもなかったですが、スピーキングでは単語が思うように出てこない時があり、とぎれとぎれになってしまいました。

Question この学校を選んだ一番のポイントは何でしたか?

H.S この学校のHonors Classに魅力を感じていました。Honors Classに合格できなかったら他校に進学しようと思っていました。受験の時はできると思っていませんでしたが、合格することができて本当に良かったと思います。海外現地校での学習環境とほぼ同じだと思います。

Question 入学前に心配だったことはありましたか。

H.S 一般受験生のレベルについていけるかどうか心配でした。

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Question R.Mくんはイギリスでしたね。小3から小6まででしたか?

R.M はい。イギリスに行くと聞いたときは友だちと別れることが辛くて、イギリスでの生活が始まってからも半年ぐらいはその気持ちが消えませんでした。

Question イギリスでは現地校でしたよね?何か困ったことはありませんでしたか?

R.M 希望していた学校がウェイティングのため約2ヶ月間は学校に通えず、週1回だけ家庭教師の先生に英語を中心に教えていただいていました。イギリスに早くなれるようにと母が色々なところに連れて行ってくれたことを覚えています。

Question そうでしたか。大変でしたね。

R.M 入学して半年から1年は、本当に英語で苦労しました。それを早く克服しようと思い、現地の友だちとたくさん話しました。また家庭教師の先生に英語を見ていただき、現地校対策用の塾にも通っていました。

Question 現地校の様子はどうでしたか?

R.M 思った以上に日本人が多く、また純粋なイギリス人が少なかったことに驚きました。イラン、リトアニア、ハンガリーなどの国籍を持つ生徒が多かったと思います。

Question 受験を意識し始めたのはいつごろですか?

R.M 小6の6月ごろでした。補習校から学習塾(JOBA)に切り替えたことがきっかけです。帰国生のケアをしっかりしてくれる学校を中心に検討して、受験科目と難易度なども考えながら塾の先生に相談しながら受験校を決めていきました。

Question 学校訪問は何校ぐらいしましたか?

R.M 学校訪問はできませんでした。

Question 現地から学校に問合せはしましたか?

R.M はい、父がメールや電話で過去問や願書の入手方法について何度か問合せてくれました。

Question 作文や面接の対策はしましたか?

R.M はい、どちらも塾で対策をしていただきました。模擬面接を何度もしていただき、また、作文は添削していただきながら書き方のコツを身に着けていきました。

Question 受験のときに困ったことはありましたか?

R.M 僕だけ受験の度に数回帰国したのですが、一番困ったのは時差ボケを早く治すことでした。体調を維持することに苦労しました。

Question この学校を選んだ一番のポイントは何でしたか?

R.M 2020年の大学入試改革に向けて、その対応に一番力を入れている学校だと思いました。最終的に2校受験しましたが、他校について説明会で話を聞いたとき、かえつ有明ほどこのことに柔軟に対応していないという印象があり、この学校に決めました。

Question 入学前に心配だったことはありましたか。

R.M 帰国生の僕が日本の勉強についていけるかどうかが一番の不安でした。イギリスでJOBAに通い始めたのが受験する年の6月で少し遅かったこともあり、英語以外の科目では他の塾生には敵わなかったからです。

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Question お待たせしました。S.Yさんは海外での生活経験は無く、日本国内のインターナショナルスクールに通っていたとお聞きしましたが。

S.Y はい。母親が留学していたこともあり広い視野を持てるようにとずっと英語で勉強できる環境の学校に通っていました。インターに入る前にもモンテッソーリ教育の幼稚園に通っていました。インターに入ってからは英語の勉強はもちろんですが、日本の小学校で習う内容も勉強していたので、両立させることに苦労しました。

Question それはどのように克服しましたか?

S.Y ちょっとしたスキマ時間やインターでの自習時間に、日本の勉強の参考書を読みながら勉強しました。また、家でも時間を見つけて勉強するようにしていました。

Question 受験を意識し始めたのはいつごろでしたか。

S.Y 小6の5月ごろでした。私もJOBAの夏期講習に参加したことがきっかけでした。英語1科で受験できるところ、そして通学時間と入学後のサポートの充実さなどで学校を絞りましたが、一番のポイントは英語に接する時間と授業内容でした。

Question 受験の準備はどのようにしましたか?

S.Y 面接やエッセーの練習は英語ではしましたが、日本語ではあまりしませんでした。どのように話したり書いたりしたら、聞き手や読み手が興味を持ってくれるかを考えながら組み立てるようにしました。

Question 学校訪問はしましたか?また、何か準備はしましたか?

S.Y 4校訪問しました。事前に学校について調べておいて、訪問の際には敬語やあいさつなど、マナーに特に気をつけました。

Question 学校に質問したことはありましたか?

S.Y 私は帰国生ではないので、国内インター生の受験資格があるかどうかを確認しました。

Question この学校を選んだ一番のポイントは何でしたか?

S.Y 先生方がとても熱心に教えてくださると思いました。自分がやる気を出して勉強すると、それにしっかり対応してくださるという印象を持ったからです。

Question 受験のときに困ったことはありませんでしたか?

S.Y インターでは、きちんとイスに座って授業を受けるというということがあまりなかったため、面接の時は特に姿勢や目線などに気を付けていました。

Question 入学前に心配だったことはありましたか。

S.Y 日本の小学校の勉強は自分でしていましたが、どうしても抜けが多く基礎力が不足していたので、中学校での勉強についていけるかどうかが心配でした。

平成28年度 説明会日程一覧(帰国生等入試)は、こちらでご覧いただけます。

学校紹介

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Question 次に学校生活について教えてください。
皆さんにお聞きします。学校のお気に入りポイントは何ですか?

H.S ネイティブの先生が多いところです。TOKやフィロソフィーの授業では専門の先生が教えてくださいます。優しい先生、面白い先生、厳しい先生など、個性的な先生ばかりです。

R.M 情報センターのドルフィンで行うサイエンスが好きです。学期ごとにテーマを決めて情報を収集し最終的にはプレゼンテーションの形で発表します。5W1Hを用いた論理的な思考は、学校の勉強だけでなく、社会に出てからも必ず役に立つスキルだと思っています。

S.Y 私は、フィロソフィーの授業が気に入っています。先日の授業では、「モノとは何ですか」という抽象的な問いを自分なりに多角的に掘り下げて考え、具体的な内容にして発表するという練習をしました。他人の目を気にせずに、自分の意見を好きなだけ言える自由な感じがとても気に入っています。

Question 入学後、良かったことや嬉しかったことを教えてください。

H.S 最初の中間試験でクラス1位、学年9位だったことです。また、帰国生が同じクラスにいるので、英語で話そうと思えばいつでも話せることです。

R.M 僕も定期テストで良い点数が取れたことです。それに、自分と同じ境遇の帰国生たちと互いの経験を共有し合えることがうれしいです。

S.Y 帰国生も一般生も幅広く友だちが作れたことです。

Question 学校にいる他の帰国生のことを話してください。

H.S 僕と一緒に入学した友だちの多くは、再度海外に行ってしまったりして少なくなりましたが、逆に編入してきた帰国生の新しい仲間も増えました。
僕を含めて個性の強い子がたくさんいて楽しいです。

R.M 学校行事などにも積極的に取り組んでいます。また、コミュニケーション能力が高い生徒たちだと思います。

S.Y 帰国して間もない生徒、数年前に帰国した生徒、私のように国内のインターナショナルスクール出身者など、バラエティーに富んでいます。同じ帰国生でも帰国してすぐの友だちと、数年前に帰国した友だちではものの見方や考え方が違います。そのことも面白いなと思っています。

Question 皆さんはEnglish Honors Class ですよね。ここで授業のことを聞かせてください。
まず、希望者対象に中学はTOEFL講座、高校はSAT講座を放課後に開講しているとききましたが、受講していますか。

S.Y TOEFL講座を受講しています。この授業もネイティブの先生が教えてくださいます。今後レベル別の授業になるようですが、今のところは授業に付いていけていると思います。

Question Language Arts(中高生対象:週4~5時間)のクラスはどのような授業ですか。

H.S いわゆる英語の授業のことですが、海外現地校で教わるような内容です。先日の授業では、シェイクスピアの本を読んで暗記し、最後は劇にして演じました。

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R.M そうですね。僕も、イギリスで同じ学年が学習しているだろうと思える内容だと思っています。

S.Y インターと同じ環境で継続して勉強できるので、私には特に特別なことではなく、逆に「普通」の環境だと思っています。

Question Humanitiesのクラス(中学生対象放課後講座:週1時間)はどうですか。

S.Y 世界で起こっている様々な出来事に関する情報を収集し、原因を調べて原点を追究するという勉強だと思っています。

R.M 今年は環境問題について勉強していて、1年間掛けて400語から500語程度のレポートにまとめていくという予定です。

Question 先程、S.Yさんからは哲学の授業のお話をお聞きしましたが、TOK(中学生対象:週1時間・高校生対象:週2時間)の授業のことでしょうか。

H.S はい、例えば「ブロック・ネス・モンスターと空を飛べる人間では、信ぴょう性の高い方はどちらか」というテーマをグループで話し合いました。

R.M そうですね。ひとつの質問やテーマに対し、疑問を持ち発展させる。僕は先日の授業で「ポジティブに生きるべきか、ネガティブに生きるべきか」ということを話し合いました。

S.Y 指を一本だけ挙げると「前の発言者へのレスポンス」を、全ての指を開いて挙げると「新しいアイデアを提案する」ことを意味するというような、発言するときのルールがあります。

Question 中学の3年間、授業は男女別学のクラス編成ですよね。先生方は進め方や伝え方にかなり工夫されていらっしゃるようですが、実際に授業を受けてみて別学で良かったこととはどんなことですか。

H.S 高1になった今は共学ですが、今と比べるともっと自由だった気がします。

R.M 思春期のこの時期は人間関係で難しいときもあると思うので、男子だけのクラスの方がまとまりやすいと思います。

S.Y 男子の目を気にしないで、女子同士バカな話もできる自由なところです。(笑)

Question 先生たちの話も聞かせてください。

H.S 話が面白く、納得できることを話してくださる先生が多いです。今まで何人かの先生に教わりましたが、数学の先生はどの先生も教え方がわかりやすくて好きです。

R.M 生徒たちの自立のため、生徒が自ら積極的に行動するという場面が多いのですが、手を抜いたときには、厳しく注意してくださる生徒思いの先生方が多いと思います。

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S.Y とても熱心で優しい先生が多いです。質問にもいつもていねいに答えていただいています。

Question ネイティブの先生はどうですか。

H.S 日本在住歴が僕達よりも長く、日本文化や他国との違いをとてもよく理解している先生が多いです。授業でわからないことがあったときなど、日本のアニメで例えたりして教えてくださるので、とてもわかりやすいです。

R.M 生徒たちの英語力をもっと向上させたいという思いが、こちらに強く伝わってくる熱心で優しい先生ばかりです。煮詰まってしまったときに、巧みにアイデアを引き出してくださるときは尊敬してしまいます。

Question 学校行事で思い出に残っているもの、またこれから楽しみにしているものはありますか?

H.S 男子クラス最後の合唱コンクールです。中3最後の行事ぐらいはしっかりやろうとクラスが団結して、男子の部で優勝できたときは本当に嬉しかったです。

R.M 去年の文化祭では、クラスで「ハカ」というニュージーランドの民族舞踊を披露したり、かえつの国際交流の紹介を展示したりしましたが、今年は更に充実したものにしようとみんなでアイデアを出し合っています。

S.Y 私は体育祭での大縄跳びが良い思い出になっています。縄を回す係だったので、腰が痛くなりましたけど・・・(笑)

学校行事については、こちらでご覧いただけます。

Question みなさん、部活には入っていますか?

H.S 野球部に入っています。中学から硬式というのは珍しいですよね。将来プロを目指しているチームとも対戦することがあります。自分の代では一度も勝ったことはないですが、その中で得るものも多いと思っています。

R.M 僕はサッカー部です。かえつの部活動の中では強いとされている部活の一つです。イギリスにいたころからサッカーをしていたので、ほとんど迷わずに入部しました。

S.Y 私は箏曲部に入っています。インターの4年生から弾いているので、続けられることがとても嬉しいです。中学から始めた友だちよりは多少は上手に弾けますよ。

かえつ有明の部活動については、こちらでご覧いただけます。

将来の夢と後輩へのメッセージ

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Question 将来のことはどのようにイメージしていますか?大学で勉強したいこととか、職業のこととか。

H.S 具体的にはまだ絞り込んでいませんが、父の出身校より高いレベルの国公立大学を目指そうと思っています。また、将来は英語を活かせる仕事に就きたいと考えています。そのために、今英語力が落ちないように学校の勉強を中心にがんばっています。

R.M 得意な英語を活かすため、英語に力を入れている大学に進学したいと思っています。海外の大学もその候補のひとつです。具体的な職業はまだイメージできませんが、就きたい職業が見つかったときに困らないように、毎日の学校の勉強を大切にしながら、部活などの学校生活も楽しみたいと思っています。

S.Y 親に金銭面で負担が掛からないようにできればいいと思っています。将来については、具体的にはまだ決めていませんが、教育関係の仕事に就きたいと考えています。そのために幅広く勉強するように心掛けています。

Question 最後に、帰国生の後輩たちにアドバイスをお願いします。

H.S そうですね、僕の経験からですが、数字に目を慣らし、漢字を覚え、日本語の会話に英語を交えずに話せるようにしておくと良いと思います。

R.M 日本の勉強も大切ですが、今しか経験できないことをたくさん経験し、また現地の友だちとの良い関係を築きながら、英語のレベル向上を心掛けるのも良いと思います。

S.Y できるだけ色々な経験をしてほしいと思います。そこでは当たり前の日常的なことでも、日本の常識からは程遠いことだったり、おもしろく興味深いことだったりもするので、可能な限り吸収してください。後で必ず役に立ちます!

Question 本日はありがとうございました。これからも英語の実力を更に伸ばすようにがんばってくださいね。

編集後記

3人が在籍するEnglish Honors Classは、海外現地校やインターナショナルスクールが日本の学校の中に組み込まれているような印象を受けました。海外現地での学習環境と同等の、いやむしろ同校の革新的な取り組みによりそれ以上の内容になっていることが3人の言葉からはっきりとわかりました。