2018年12月22日(土)
『帰国生受け入れ校による説明会』実施報告

立命館アジア太平洋大学の基調講演を皮切りに、4校の先生方をお招きして説明会と個別相談会を実施しました。ここでは当日の講演内容をダイジェストでお伝えします。

立命館アジア太平洋大学 学長室 東京分室 課長 伊藤 健志 様

立命館アジア太平洋大学 学長室 東京分室 課長 伊藤 健志 様

APU 立命館アジア太平洋大学は、2000年の設立からの累計卒業生1万7000人のうち半分が外国人というとても珍しい大学です。インターナショナルスクールをイメージしてください。約90カ国から学生が集っていて授業は日本語版と英語版があります。自分の理解しやすい言語を選択することができます。

4代目学長、出口治明は「教養は知識×(掛ける)考える力」ということをよく言います。今までの日本の制度では知識量を求める教育が進められた一方で、考える力はあまり求められませんでした。しかし今後は考える力こそ重要であり、考える力さえ付けば知識は自ずと身についてくるということを言い表している言葉です。

いろんなソースから情報を収集し、自分の頭でそれが本当に正しいかどうかを考えるということは、諸外国と比較すると日本では殆ど求められていませんでした。日本はメディアを盲目的に信じてるところがあるように思います。

例えば、文科省は「留学生が増えている」とメディアが報じていますが、実際に伸びているのは日本語学校生、つまりアルバイトで来てる人たちがほとんどです。一方で勉強しに来ている留学生は実はほとんど伸びていません。また、外国人労働者が増えているということですが、実は128万人とされている外国人労働者の約23%が留学生です。このようなリテラシーがないと、間違った情報に流されてしまうことになります。

128万人という数字だけ聞かされると、日本は外国人労働者にとって魅力的な国のように思いますが、本当に力があって大学院を卒業し、これからイノベーションで新しい組織を作っていこうと考えている人たちにはあまり人気がなく、アジアの中では最下位という現状です。

IELTSやTOEFLの得点の推移を見ても、インドネシアやベトナムなどは著しく伸びている一方で、日本では今ごろようやく「英語4技能改革」を進めようとしている訳ですから、魅力的であるどころかアジア諸外国にも追いつけないという状況になってしまっています。皆さんは海外経験がおありですから、いかに海外が速いスピードで動いてるかについてはよくお分かりいただけると思います。

今回の大学入試改革にて民間の英語資格・検定試験が導入されるようですが、TOEICを使ってるのは日本と韓国だけですので注意が必要です。日本の大学に入学する際には使えるかも知れませんが、交換留学などで海外の大学に行くとなった場合、IELTSとTOEFL以外受け入れてくれる大学はほぼないと考えた方がいいでしょう。TOEICとIELTS・TOEFLでは問題の質、量、そしてレベルも全く違います。

諸外国の取り組みをよそに、「日本は日本独自の英語力」という形で進めていて本当にいいのだろうかと考えています。将来皆さんがこのレベルの方々と同じテーブルで会議をすることになることを考えると、今のままではまずいと思っています。

我が子にはいい大学からいい会社に入り安定した将来を送ってほしいというのはすべての親の願いだと思いますが、大企業に就職すればそれで幸せになれるとは思えない時代になっています。金融機関は3年前に就職ランキング上位でしたが、スマホやPCでお金のやり取りができるようになった今、銀行に何が求められているでしょう。今から10年後、どのようなビジネスが盛況なのかは想像できないと思います。今後は自分の足で歩いていくしかないですね。

海外経験のある生徒さんに大学が期待するものを端的に言うと、「現地でしか得られないことをしっかりやり尽くす」ということになろうかと思います。自分の当たり前が通じない所で生活できたということは、相当ラッキーだと考えていただいていいと思います。

また英語も確かに大切ですが、世界の共通語は英語よりも数学かも知れません。歴史認識もそれに当たるでしょう。その意味でも普段学校でやっていることをやり尽くすことをお勧めします。今までの大学入試では特に求められていなかった力ですが、数字、ファクト、ロジックそしてアートも世界の共通語として今後求められる力になるでしょう。

立命館アジア太平洋大学(APU)は 「自由・平和・ヒューマニティ」 「国際相互理解」 「アジア太平洋の未来創造」を 基本理念として2000年に開学し、世界市民の育成を目的としてこれまでに無い全く新しい多文化・多言語環境を築いてきました。

そして、開学から18年。これまでに世界147を超える国・地域から集った学生たちが、国や文化、宗教、政治、価値観等の違いを乗り越え、共に暮らし、世界が直面する複雑な課題の解決を目指し学んでいます。

成蹊中学・高等学校 入試部長 坂井 史子 様

成蹊中学・高等学校 入試部長 坂井 史子 様

成蹊中学高等学校の校名は、『桃李ものいはざれども、下おのづから蹊を成す』という漢語が由来です。モモやスモモはしゃべったりしない。こっちにおいでとか言ったりしないけど、甘い実がなったり甘い香りがしたりするので、自然と周りに人が集まってくる。そのことで周りが足で踏み固められ、そこに自然と道ができる。徳のある人間であれば、周りに自然と人が集まってくる。そういう人格者になりなさいという創立者中村春二の気持ちが込められています。

創立106年目の学校ですが、帰国生の受け入れは100年前から行っていますので、初期段階からその土壌がある学校だと思ってください。中1の国際学級は15名という少人数の編成です。帰国後、日本の教育環境に慣れていく時期には最適な環境だと考えています。

昨今は激動の時代だ言われています。ボーダーレス社会とか、様々な仕事がAIに奪われていくといったような時代に向けて、幅広く教養を学びながら自分の自己実現を図っていけるような人間を育てていきたいと考えています。正に『小道を成すような人間を育てたい』ということです。創立時に掲げられた建学の精神は「個性の尊重、品性の陶冶、勤労の実践」なのですが、今風に読み替えていくと、多様性、ダイバーシティ。また周りから信頼される人間、価値観と行動力を備えた人間を育てたいということになろうかと思います。

現在高校3年生の男子生徒は留学期間中(1年間)に自分が留学生として困ったことが多かったため、留学生を助けてあげる生徒の団体をつくりたいということを校長先生に直談判して、成蹊インターナショナルアライアンスという留学生のお世話をする団体を立ち上げました。自らリーダーシップを執り、思ったことを行動に移したひとつの事例です。

基礎学力の充実も大切にしています。『日進月歩』という成蹊オリジナルのスケジュール管理手帳を活用して、提出物や学習計画の管理を自分で行うように指導しています。先生や親に言われるからではなく、自己管理をしながら学習を進め、次の課題を見つけてというふうにやりくりしていくことが大事なことだと思っています。自立した学習者に育てるということですね。

また成蹊は本物を大事にする学校です。キャンパス内の竹林で取れたタケノコを調理したり、八重桜の花をたくさん摘んで塩漬けにしたり、また生物の授業では実物の植物の根を見ながらスケッチを描くという授業も行っています。いわゆる体験というのは体験だけで終わってしまいがちですが、体験と知識のバランスを保ちながら学習効果を高めていける授業を心掛けています。

国際性豊かな学校でもあります。多い年では50名以上の留学生を受け入れている学校は都内では珍しいのではないでしょうか。彼らにも英語の授業に参加してもらいますので生きた英語の環境が学校内に備わっているとお考えください。また提携海外校への短期留学はもちろん、学年を落とさずに参加できる1年間の留学制度もあり、様々な角度で国際交流活動を行っています。

多様性を大事にしているということでは、高校の生徒会にダイバーシティを研究するグループがあります。LGBTや障害者への対応の問題、またスクールカーストなどの問題について様々な議論をしています。

吉祥寺という都会にある学校ですが、抜群の環境が整っています。ラグビー部と陸上部が使用するけやきグラウンドには1周400メートルのトラックがあります。またサッカー場は人工芝と土のピッチがそれぞれ1面、天然芝の野球場、テニスコートはオムニコートが全20面あり、プールも三つ体育館も二つあります。

このような学習環境で、「三兎を追って三兎を得る」ということを高校生には特に言っています。勉強もしっかりやる、行事も頑張る、部活動でも結果を出そうということです。ですから、勉強だけさせたいとかレールを引いてあげたいというようなご家庭にはあんまり向かない学校なのかも知れません。様々な興味関心を伸ばしてあげて、勉強もして、そして部活もやってというある意味欲張りなご家庭には、成蹊という学校はとても良い学校だと思っています。

大学進学では、2018年卒業生のうち82.4%の262人が成蹊大学への推薦資格を取ることができましたが、そのうち内部推薦者は68人のみで、大半の生徒は他大学へ進学している状況です。特に成績が優秀であれば、成蹊大学への推薦資格をキープしたまま他大学受験が可能な内推併願という制度もあります。近年では東大の推薦入試に2年連続で合格者があり、また海外の大学に進学する生徒も増えつつありますので進学先もかなり多岐に渡っています。自分の進路は何なのかということをきちんと考え、やりたいことや行きたい大学、学部を選びぬいた上で進学してくというのが成蹊の特徴です。偏差値に頼った進路指導はしておりません。

進路決定までのサポートとして、様々な企業や大学への訪問や各種講演会を活用したキャリア教育も充実しています。

幅広い人格形成を望んでいる、実験や実習を大事にしたい、子どもを自立させたい、国際理解教育に興味がある、そのようなご家庭には是非お勧めしたい学校です。

成蹊学園は、2012年に学園創立100周年を迎え、新たな100年に向けた一歩を歩み出しました。本校には世の中がどんなに変化しても、変わることなく受け継がれてきたものがあります。それは、「個性の尊重」「品性の陶冶」「勤労の実践」という私たちの建学の精神であり、誇り高き伝統です。その上で私たちは、「グローバルに認知される教養と個性」「協調性ある自立精神と自律的行動」「知的好奇心と科学的探究心」を教育ビジョンとして掲げ、未来を創る人物像として、自ら課題を発見し、解答を導き出せる人物の育成を目指しています。

立命館宇治中学校・高等学校 入試センター長 玉野 典明 様

立命館宇治中学校・高等学校 入試センター長 玉野 典明 様

立命館宇治中学校・高等学校は、京都府宇治市にある日本屈指の国際化路線を推進している学校です。

緑あふれる広々としたキャンパスには、400メートルトラックを有する全面人工芝のグラウンドやテニスコートなど、体育の授業やクラブ活動で使用する施設が充実しています。800人のホールでは演劇鑑賞や著名人講演会が、ときには生徒たちがプレゼンで使うこともあります。

日英言語の図書6万冊を有する図書館は、ネットで接続している大学の図書館から本を借りることもできます。

全ての教室には天井にプロジェクターが設置されており、授業でよく使われますし、無線LANも配備され情報環境としては非常に整っています。中学校の教材も、パソコンでダウンロードしたものを使用しています。生徒たちは宿題や課題もネット上で提出しています。

その他、約200人収容可能な食堂や天井の高い多目的室、冷房完備の体育館などの設備があります。

教育内容では、中高を通じて少人数グレード別英語授業を行っていること、中学生全員が参加するホームステイ型研修旅行、他大学の志願制度が多数あることが立命館宇治の強みです。

IPS方式入学者は、IBコースにつながるプレ授業を行っています。数学・理科・社会を英語で教えています。日本語は取り出し授業があり、日本語が苦手でもしっかりサポートが受けられます。

高校からはIGコース、IMコース、IBコースの3つのコースに分かれて大学進学に備えます。

生徒の興味関心にあう形での科目選択ができるIG(インテグレイデッド・グローバル)コースには約7割の生徒が、IM(イマージョン)コースに2割、IB(国際バカロレア)コースには1割の生徒が進んでいます。

校長のチャールズ・フォックスをはじめ、34名の外国人教員が立命館宇治の国際化活動を推進しています。

国際交流の場としては、中1でイングリッシュキャンプ、中2ではAPU(立命館アジア太平洋大学)の学生との交流会や1週間英語漬けになるセブ島での生活、そして中3ではオーストラリアのホームステイというプログラムを用意しています。更に希望者には高1進学前に3カ月の体験留学も可能です。マレーシアでの科学技術交流会には、中学生が参加しています。

中3卒業時の英検準2級取得者は約85%ですが、これを100%にまで伸ばしたいという思いで教育を進めています。

勉強以外の学校行事もとても盛んです。中1の茶摘み体験、作動、陶芸、和太鼓、日舞、しめ縄など和のテイストのものが多いです。

放課後の教科横断型の授業としてマイウクレレを作って演奏しようというものもあります。美術と音楽のコラボですね。また相手の国がわからない状態から始まり質問をしたりヒントをもらって相手の国を考えるミステリースカイプ、京都水族館でのバックヤードツアー、邦画に英語のアフレコを入れるなど、実にダイナミックなことを中学生が提案し放課後に実践するというWOWプログラムも人気があります。

もちろん、学園祭や合唱コンクール、体育祭などの行事も大変盛り上がりますしクラブ活動もとても盛んですが、午後6時完全下校としていますので勉強ときちんと両立しています。

高校生になりますと、IGコース、IMコース、IBコースの3つのコースに分かれます。

7年連続世界平均スコアを上回っているIBコースは日本の高校として顕著な実績と言えるでしょう。また近年、日本の国公立大学への推薦の項目にIBが取り入れられてきてますので、IBコースからも日本の国公立大学への進学もできます。高校3年間の自分活動をアピールするポートフォリオの上でも、あらゆる科目を満遍なくアカデミックに行うIBコースは有利と言えると思います。2018年春のIBコース卒業者は30校に合格し海外大学には9名進学しています。

1年間の留学の後、本校でのイマージョン授業で世界に通じるミュニケーション力を身に付けることを目的としたIMコースは、在籍生徒全員が英語圏に留学することに加え、理系への進学もプログラムとして用意していることがその特徴と言えます。

IGコースの英語はグレード別授業を行っており、理系と国際系の進路支援ストリームを新設しました。一連の選択科目群を選ぶことに加え、授業以外での様々なプログラムに参加し進路を切り開いていく力を育てる取り組みが可能です。

全員が海外研修旅行でホームステイ、希望者が参加できるGCPグローバル・チャレンジ・プログラム)、外国からの留学生との交流などの国際プログラムも盛んに行っております。

最後に卒業生の進路状況ですが、2018年の卒業生のうち82%が立命館大学へ、5%がAPUへ、またその他国内大学に7%、海外大学に4%という内訳でした。「THE世界大学ランキング 日本版」にて西日本の私学で1位、2位という立命館大学とAPUに内部進学できることが大きな強みです。

また、立命館宇治の卒業生の就職状況も、就職決定率97.8%、著名249社への決定者 32.8%と非常に優秀です。立命館大学の就職支援力もさることながら、立命館宇治の教育環境の賜物であると考えています。

入試についてお話する時間がなくなってしまいましたが、中高共に帰国生は約2割いらっしゃいます。生徒寮もございます。海外入試も実施しておりますので、是非お問い合わせください。

世界を体験しながら、世界の中に確かな自分を育む。立命館宇治中学校・高等学校にはそんな学びの環境があります。

卓越した英語力や基礎となる学力はもちろん、自分の力で考え、答えを見出していける探究力や豊かな人間性を育成。

さらに、巣立った生徒たちが世界の舞台で活躍する未来を見すえて、立命館宇治中学校・高等学校は、これまでにない国際教育を推進する新しい国際型中高一貫校へと進化を遂げます。

世界の扉を開き、未来を限りなく広げていける。そんな可能性に満ちた学びが、君を待っています。

東京都市大学付属中学校・高等学校 国際部 松尾 浩二 様

東京都市大学付属中学校・高等学校 国際部 松尾 浩二 様

本校は東京世田谷の成城学園の駅から歩いて10分ほどのところにございます。平成21年にグループ内の組織改編により現在の校名になりましたが、以前は武蔵工業大学付属高等学校という校名でした。

中高一貫の6カ年一貫教育で、高校受験は原則としてございません。今の高校3年生がこのⅠ類、Ⅱ類というコース制の先頭学年でございまして、彼らの大学進学実績が今までのものよりもさらに素晴らしいものになると期待しているところです。

さて、ご存じのように現在の高校1年生が大学受験をするとき、つまり2020年度から日本の大学入試が大きく変わります。本校ではこの学年の全ての生徒に対してeポートフォリオをウェブ上に設定することを義務付けて対応を始めています。

ペーパーテストだけで大学入試の結果を測るという時代は終わりを告げ、高校3年間にどのような学びをし経験をしたかをeポートフォリオに入力し、この内容も含めて総合的に大学入試に反映をしていくということになっていきます。高校入学後すぐに3年後のことが測られるようになるということなんです。

そこでは学校行事、生徒会、委員会、探究活動というような授業以外の活動内容が大きく反映されることになります。本校では以前からボランティアの清掃活動を行っておりましたが、今年の4月になって急に高校1年生だけ参加者が増えました。生徒たちが学校以外の活動、ボランティア活動などを意識している証拠ですね。そういったものを全部このポートフォリオの中に入れていくということになっています。生徒たちはこのソフトをスマホやタブレットにインストールしてその都度入力するということになっています。

進路指導については、6カ年の中期である中3と高1の時期は自分の将来を深く見つめるという2カ年になります。

中3ではキャリアスタディーといういわゆる職業教育を進めます。職業を考える様々なプログラムにグループで参加する活動です。夏休みに卒業生が勤務する企業へ訪問し取材するというものや様々な職種の卒業生の方々をお招きして話を聞く「業あり先生」というものもあります。このような活動を総合的に行い、最終的には各グループがパワーポイントにまとめてホールで研究発表をするという1年になります。

また高1では大学の卒論のような論文を仕上げます。1人の先生が7、8人の同じテーマを持った生徒たちに対して、1年間を通して何回も論文のやり取りをします。1人当たり4000字以上に及びます。この中期修了論文が、将来の職業選択に密接に連携しているということが分かっています。

高2まで理系クラスにいた生徒が、この中期修論を機に「自分のやりたいことは理系学部では実現できないのではないか」と考えるようになり、更に研究を進めた末に猛反対の両親を説得して現役で有名大学の文系学部に進学しました。彼は先日学校に来て、自分のやってきたことは間違っていなかったいうことを話しくれました。このことからも、この中期修了論文が自分の将来の夢を叶えるる上でかなり大きな役割を担っているということが言えると思います。

続いて次は学校の旅行行事です。中1では蓼科へ林間学校、中2で東北に体験旅行、いわゆるファームステイです。林業の班があったり酪農の班があったりします。中3ではベタに京都、奈良への修学旅行に行くのですが、これは翌年の北米研修旅行の伏線です。京都と奈良のことを調べ上げ、1年間かけて英字新聞にしたり発表したりしながら、翌年の北米研修旅行でお世話になるホームステイ先に伝えていくという活動につながるものです。

北米研修旅行の前半2泊はサンフランシスコの近郊での観光の後、シリコンバレーにてAppleやGoogle、あるいはインテルといった企業の見学をします。またスタンフォードで在校生の方々とコミュニケーションを図ります。真ん中の2泊はロサンゼルスの近郊に移りホームステイ。200名以上の生徒を連れて行きますが、全てホームステイさせるという大胆な行事です。2人一組で100以上のご家庭にお世話になります。

ディズニーランドで半日以上息抜きをした後、西海岸のUCLAとカリフォルニア工科大学このどちらかで研修を行います。仕上げに西海岸の企業を訪問して日本のビジネスマンが海外でいかに頑張っていらっしゃるかを目に焼き付けて帰ってきます。

これとは別に、中3ではマレーシアにてホームステイを伴う異文化体験プログラム、高1の夏休みに3週間のニュージーランド語学研修、また中3の3学期には3ヶ月間ニュージーランドの名門校で学ぶ短期留学に参加することも可能です。

科学実験も本校ならではのポイントです。中1から中3年まで通常の理科の授業の他に科学実験という授業が予め組み込まれています。3年間で計60テーマの実験を行います。実験の後必ずレポートを提出させます。最初は赤かったとか臭かったとか、その程度しか書けなかった生徒も、中2の後半から中3になってくると素晴らしいレポートを書いてくるようになります。

クラブ活動も盛んです。クラブの数は55と学校の規模に対してクラブの数が非常に多く、誰にも必ず居場所があるとお考えいただければと思います。「勉強もクラブも100対100」という言葉を卒業生が残してくれる程、どちらもとにかく一生懸命やりなさいというのが本校の基本スタンスであるとお考えください。

東京都市大学付属中学校・高等学校は人間の叡智を信じ、国際社会の中で創造力と行動力に富んだ青年を育てていくことで、次代に夢を託していきたいと考えています。そのために、教育のあらゆる面で先進的な取り組みを開始します。大学進学は生徒の夢の実現の結果です。一方、本校の教員は「生徒の夢を実現させること」に夢を見出しています。こうして生徒と夢を共有しているのです。しかし、大学進学は生徒の人生におけるゴールではありません。また、教育の目的でもあり得ません。自己実現のための目標であり、通過点でしかないのです。

桐光学園中学校・高等学校 入試対策室長 三浦 敏行 様

桐光学園中学校・高等学校 入試対策室長 三浦 敏行 様

桐光学園は、小田急線栗平駅からは徒歩12分のところにあります。創立以来帰国生や留学生を多数受け入れており、各学年の約1割が帰国生です。彼らには貴重な体験を総合的学習のプレゼンテーションの中で大いに語ってもらいたいと思っているため、ホームルームは全て一般生徒と同じ時間を過ごしてもらっています。

「次世代の新しいリーダー育成」、また「真の人格者の育成」を教育の目標としておりますが、前者は「学び続けること」、後者は「親からの独立と仲間との共生」を意味しています。そのため実に様々なカリキュラムを用意して多様性に対応すると共に、友達との人間関係も大切にすることを心掛けて指導しております。

充実した施設設備、学力を伸ばす学習システム、きめ細かい生徒指導と面倒見の良さ、盛んなクラブ活動、充実した学校行事、抜群な大学進学実績、そして時代のニーズにあった取り組みという七つが桐光の魅力と考えます。

緑多い多摩丘陵に約9万平方メートルの敷地を有しています。最近サッカー用にグランドを人工芝化し別の敷地に新グラウンドを建設。屋内型温水プールは、神奈川県屈指の素晴らしい施設です。図書館の蔵書は5万8000冊。自習室の多さも生徒たちには魅力のようです。

学習システムでは、授業の別学化をしているということが大きな特徴です。放課後のクラブ活動や委員会活動、学校行事は男女一緒に行いますが、成長曲線が違う男子と女子に対しその特性に合った授業を展開することが学習効果にとてもいい影響があります。進学校でありながら、中1から高2まで男子に家庭科を必修にしたり、女子にも実験や解剖なども積極的にやらせます。また女子独自の授業としてディスカバー・マイ・バースという妊娠・出産・子育てを学ぶ授業も展開しています。

2人担任制を引き、女子クラスは必ず女性教員が担当するようにしています。このようなきめ細かい教育活動を支えている教員は全204名、そのうち専任は169名も在籍しております。専任率は82.8%と非常に高い学校です。

桐光学園は6年間を三つのスパンに分けています。中学1・2年では家庭学習の習慣化のために2週間おきの毎朝10分間試験を行い、中学3年・高校1年では中だるみ防止のためにSAコースという特進クラスを設置。そして高校2年からは国公立文系・国公立理系・私立文系・私立理系という四つのコースに分け、さらにαクラスという添削指導もプラスした少数精鋭のコースも用意しています。

帰国生には中1から高3まで英語取り出し授業を実施しています。高1までは週5時間全て取り出し、うち3時間を日本人教師が語彙や英文法を担当、また外国人講師はディベート、プレゼンテーション、ディスカッションなどの授業を担当しています。

土曜も授業を行いますが、土曜日の4時間目に実施しているユニーク講習を含め、年間600もの講座を用意しています。高1から英数国の基礎から発展、大学別の小論文、高3の物理・生物・化学などの基礎から発展、さらに他校では専門学校で習わざるを得ないようなデザイン系の実技対策などもあります。パソコン活用術、美術館へ行こう、御朱印を集めてみませんかなど、生徒の知的好奇心を刺激するような講座も多いです。

著名な先生方に桐光学園で授業をしていただく学校訪問授業も好評です。将棋の羽生先生、音楽家の坂本龍一先生、詩人の谷川俊太郎先生、ジャーナリスト田原総一朗先生など、名だたる先生方から直接聞ける専門的なお話は生徒たちの進路決定の大きなヒントになっています。

学校行事も多い学校です。7月のサマーキャンプでは協調性やリーダーの育成を目的に、また輝緑祭という名称の文化祭では学年ごとにテーマを設けて開催しています。高2での模擬店では仕入れから仕込み、販売までを総合的に考えいかに利益を上げるかを考えさせながら経済の学習をしています。今年は1万3500人もの方にご来場いただきました。文化祭や合唱コンクールでは、男子の作品と女子の作品を見ることができるということも男女別学校の楽しさのように思います。

運動部20団体、文化部31団体からなるクラブ活動、委員会活動も大変盛んな学校です。近年では合唱部、模擬国連、ダンス部、サッカー部、テニス部などの活躍も目覚ましいですが、今年東大や一橋に進学した生徒もみなそれぞれの部活で活躍していました。クラブと勉強の両立を楽しみながら進路先を決めているようです。

10年連続して国公立大学に100名以上、また早慶170名、MARCHには450名もの合格者を排出しました。近年は女子生徒の国公立志向というのが非常に高まってるように思います。約300校分の指定校推薦がありますが、使う子が100名程度です。

近年力を入れているは「アイ・グロ・レボリューション」です。ICT、グローバリゼーションでの革命という意味です。大学入試を見据え英語の外部試験GTECの必修化や高1でのChromebookを使った授業の展開、またターム留学などの充実がこれに当たります。今後も基礎学力・思考力・判断力・コミュニケーション力、そして英語力の強化に力点を置いて指導して参ります。

世の中のどんな場面においても思いやりの心を持ち、人のために進んで動くことのできる「次世代のリーダー」として活躍できる人間を育成する。それが桐光の教育の目的です。必要なことは、考える力と行動する力、それらを根底から支える"自立の心"を育むこと。本校では6 年間の教育を通じて、21世紀をリードする優れた知性と人間性の育成のために「知、徳、体」のバランスのとれたきめ細かな教育活動を実践しています。