JOBA学校フェア Online ~2021~「学校資料集」
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東京女学館 中学校・高等学校 〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-7-16 TEL:03-3400-0867 国際学級主任 クリスタル ブルネリ先生から Q.帰国生に対する入学後のクラス配置・授業体制は一般生(国内生)と異なっていますか。A.一学年6クラスの中の1クラスが国際学級です。一般学級にも帰国生は在籍しておりますが、帰国生入試で入学できるのは国際学級だけです。国際学級は6年間クラス替えなしで帰国生と一般生が共に学び合う多文化空間をつくる、語学教育に特化したクラスです。東京女学館のアイデンティティを共有するため学校行事、学年行事、生徒会・クラブ活動などは一般学級と一緒に行います。各学年の国際学級6クラスの縦のつながりを深める行事もあります。 Q.帰国生に対してキャッチアップとしての補習授業を行っていますか。 A.科目によって個人差がありますので、個別に対応しています。取り出し授業はありませんが、中1の国語の授業を一般学級より1時間多くし、その中で「言語技術教育」を行っています。 Q.帰国生に対する英語の授業は一般生(国内生)と異なっていますか。 A.帰国生と一般生は一緒に授業を受けますが、レベル別の授業になります。英語週8時間のうち、6時間の授業は英語圏の現地校に近い授業形態で行います。3人の教員(ネイティブスピーカーと日本人)が担当し、生徒の英語力を総合的に判断して3つのレベルに分け、それぞれ別々の教材に取り組みます。また、レベル別とは異なるグループ編成をして様々なプレゼンテーションやプロジェクトに取り組みます。このようなグループワークの中で、互いに協力し合い、それぞれが持っている力を出しあいながら問題を解決できるようにしています。北米のLanguage Artsを参考に海外で出版された本や新聞等を教材とし、独自のカリキュラムで学習します。週に2時間は2つのレベルに分け、2人の教員が担当し、文法を中心に学習します。 また、Language Artsをより深く理解するために、中2で「言語技術」を実施しています。(中1では国語の授業で実施) Q.入学した帰国生を指導する上でもっとも気をつけていることは何ですか。 A.一人ひとりの多様な文化体験を尊重し、お互いの良さを認めあえるように、クラス担任が丁寧に指導しています。 Q.帰国生が入学するにあたって、事前にしっかり認識しておいてほしいことは何ですか。A.本校の国際学級の特色や、教育内容、指導方針を知っておいていただきたいです。特に、北米型のランゲージアーツの授業を、6年間行うのは国際学級の英語の大きな特色です。 Q.帰国生に望む「海外で学んできてほしいこと」は何ですか。A.滞在国の文化や、その中でのコミュニケーションなど、海外ならではの経験をたくさんしてきてください。全ての学びが貴重な体験です。 Q.帰国生やそのご家族に伝えたいことがあればお書きください。A.帰国生の滞在地域はアメリカ、南米、オセアニア、ヨーロッパ、アジアなど多岐にわたります。国際学級はそんな多様な生徒たちが、一つの教室で異なる体験を認め合い、共に成長していくクラスです。帰国生は海外での貴重な体験をお互い共有することで視野を広げ、また英語を学ぶ意欲のある一般生と助け合うことで学力や思考力を伸ばしていきます。6年間ともに過ごす仲間は家族の様な存在になります。 Q.これまで受け入れてきた帰国生を見て、帰国生のもっともすばらしいと思われる点はどのような点ですか。 A.自己表現力に優れ、何事にも興味を持ってチャレンジしていく姿勢があります。また、コミュニケーション力が高く、クラブ活動や委員会活動でも力を発揮している点が素晴らしいです。 Q.帰国生が入学するにあたって、必ず喜んでもらえることは何ですか。A.多くの帰国生がいますので、環境の変化による同じような悩みを持っている生徒を知ることでお互いに励まし合い、友情を深めて豊かな学校生活が送れます。また、それぞれの異文化の経験が生かされます。クラスメイトも英語をツールとして社会貢献をしたいと願っており、広い視野と高い語学力を身につけた帰国生は尊敬される存在です。帰国生と一般生は双方の良さを認め合い、違いを尊重しつつ協力し、親睦を深めていきます。 Q.留学プログラム・海外交流プログラムは充実していますか。A.高校一年時に実施される、全員参加のボストンリーダーシップ研修は国際学級ならではです。また選抜された生徒をアメリカの名門女子校2校に一年間派遣する留学制度があります。その他、韓国・オーストラリアなどの提携校との交流も盛んです。 女子 編入 中受 163

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