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第2回目は「帰国生入試選抜方法」です。

帰国生入試選抜方法
国内の国公立高校の一般入試科目は、国語・数学・英語・社会・理科の5教科です。
帰国生入試では、5教科を課している高校は「帰国生に対して、特別な受け入れ枠や受け入れ体制を持つ学校」に含まれる国立大学附属のうち2校と、少数の県立高校に限られます。それ以外の国公立・私立の大半の帰国生受け入れ高校では、国語・数学・英語の3教科の学科試験や面接によって選考されます。中には、国語・英語の2教科と面接、英語の1教科と面接、作文と面接、面接だけといった選考方法をとる高校もあります。通常は入学試験(筆記試験)の総合点で合否が決定されることが多いですが、帰国生入試においては、その特徴を考慮して、各学校で様々な観点から選考が行われています。
以下、具体的なパターンを紹介しておきます。

(1) 出身学校の特徴を考慮する主な高校

 ・東京都立国際 (東京都)
 ・茗溪学園 (茨城県)
 ・かえつ有明 (東京都)
 ・北豊島 (東京都)
 ・啓明学園 (東京都)
 ・工学院大学附属 (東京都)
 ・佼成学園女子 (東京都)
 ・国際基督教大学 (東京都)
 ・聖学院 (東京都)
 ・桐朋女子 (東京都)
 ・広尾学園小石川 (東京都)
 ・富士見丘 (東京都)
 ・文化学園大学杉並 (東京都)
 ・三田国際学園 (東京都)
 ・英理女子学院 (神奈川県)
 ・鎌倉学園 (神奈川県)
 ・同志社国際 (京都府)
 ・立命館宇治 (京都府)
 ・関西学院千里国際 (大阪府)
 ・早稲田摂陵 (大阪府)  など

現地校・インター校出身者は国内中学校と異なる言語、制度やカリキュラムで教育を受けていることから、現地校・インター校の学校成績を重視し、「面接」、「作文・面接」や「英語・面接」だけで選考します。一方、日本人学校出身者は、3教科の入試で選考します。「国語」に「作文」などが加わり、一般入試とは別問題を課す別枠の募集・選抜方法を採用しています。
現地の教育制度やカリキュラムで学習している生徒にとっては、現地校の学習に専念できるという点で、受験しやすくなっています。そのために応募が集中し、入試の実質倍率や現地校・インター校の学校成績の基準も高くなり、一概に有利であるとは言い切れません。また、国際基督教大学(推薦入試)や鎌倉学園(一次A方式)の出願条件に、英語の資格(英検・TOEFL・TOEICなど)を取得しておくことが定められており、事前に準備をする必要があります。

(2) 英語力を重視する主な高校

 ① 早稲田大学本庄高等学院(I選抜) (埼玉県)
 ② 渋谷教育学園幕張 (千葉県)
 ② 桐光学園 (神奈川県)
 ③ 慶應義塾湘南藤沢 (神奈川県)
 ④ 桐蔭学園 (神奈川県) など

このタイプの学校は、以下のような特長があります。

① 出願条件に英語の資格(英検・TOEFL・TOEICなど)があり、書類選考時に学校成績の他に前述の英語の資格などを考慮し、学科試験としては「国語・数学」。
② 学科試験としては「英語」のみ。
③ 出願条件に英語の資格(英検・TOEFL・IELTS)があり、学科試験としては「数学」と「課題型日本語小論文」。
④ 3教科の中で「英語」のみ2倍の配点にするなど、英語力を最重視しています。そのため、英語の入試問題の難度が非常に高いものになっています。したがって、現地校・国際校に通っている生徒でもきちんと入試に向けた対策をとって、英語の学力(文章読解力・文法力)をしっかり身に付けておく必要があります。

(3) 国内一般生と同等の学力を要求する主な高校

 ・慶應義塾志木 (埼玉県)
 ・早稲田大学本庄高等学院 (埼玉県)
 ・慶應義塾女子 (東京都)
 ・早稲田実業 (東京都)
 ・早稲田大学高等学院 (東京都)
 ・慶應義塾 (神奈川県)   などの多数の私立

帰国生も国内一般生も同一日・同一内容の入試を実施します。国内一般入試で、「難関校」と呼ばれる高校は全てこのタイプに含まれています。選考審査段階で、帰国生に対しては、選考基準がやや緩くなっているようですが、現地校・国際校出身者であっても国内一般生と同程度の入試学力が要求されます。なお、実質競争率で帰国枠入試が一般入試よりも高くなる学校もありますが、概ね帰国枠入試の方が倍率は低くなっています。

 
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