国公立大学を中心とした受験情報&2012年度入試を目指す受験生に向けた情報(2010/11)
私大の帰国枠入試がほぼ終盤にさしかかってきました。これからは国公
立大学の帰国枠入試が始まります。今月のメルマガからは、国公立大学
を中心とした受験情報や、2012年度入試を目指す受験生に向けた情報を
多く掲載していきます。
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帰国生入試の過去問題紹介 東京大学文科1類
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東大の小論文(日本語・外国語)の出題傾向は、学部ごとにテーマがは
っきりしており、年度ごとの変化もあまりありません。次に挙げるのは
文科1類で出題された過去3年分の問題です。
◎2010年度東大文科1類
(日本語で解答する問題)
「東アジア共同体」の可能性や限界について、自由に論じなさい。
(出願の際に選択した外国語で解答する問題)
あなたにとって、もっとも強烈であった異文化体験は何ですか。具体的
経験を説明した上で、そこから何を学んだかを述べなさい。
◎2009年度東大文科1類
(日本語で解答する問題)
「国境と人権」というテーマについて、論じなさい。
(出願の際に選択した外国語で解答する問題)
地球規模でみた貧困の現状と原因、解決策について論じなさい。
◎2008年度東大文科1類
(日本語で解答する問題)
現代社会において、少数者あるいは弱者の利益を、いかにして守るべき
かについて論じなさい。
(出願の際に選択した外国語で解答する問題)
国境や文化・宗教の違いを越えた「正義」の存在可能性について論じな
さい。
さらに以前の問題も紹介しながら、いかに共通のテーマを出題し続けて
いるかということを説明したい気もしますが、3年分の問題を眺めるだけ
でもある傾向が読み取れると思います。
東大の場合、課題文なしで「問い」だけが突きつけられるので、その問
いに関連する事例や知識を自分の頭の中から引っ張り出してくる必要が
あります。自分の海外体験を書くだけのような小論文とは異なり、課題
文や資料がついていない小論文でも、かなり難易度が高いものだとわか
るでしょう。
「民主主義」や「公正・正義」といった概念への理解はもちろん、そう
いったものが文化や民族や国家を超えて普遍的に受け入れられていくた
めの条件を考えさせるような問題が出されています。日本語で書けるよ
うになるだけでなく、外国語でも抽象度の高い内容が書けるように慣れ
ておく必要があります。
(次月号に続く)
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帰国枠大学受験の基礎知識(その1)
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帰国枠大学受験を利用する場合、「帰国生」であるという認定が必要
になるわけですが、その「帰国生」「帰国枠受験」の捉え方は大学によ
って様々です。帰国生や国内生の隔てなく、AO入試の中で一括して募集
するケースもあります。「海外就学経験者」という呼び方で、帰国生入
試とは異なる出願条件を適用する大学もあります。
1)単身留学か保護者同伴か
もともと帰国子女枠の入試というのは、保護者の仕事の都合で海外に暮
らした生徒が対象の入試制度です。単身で留学した生徒の場合は帰国生
と認定されないケースがあります。特に国公立の場合は、認めていない
大学が多いので注意が必要です。首都圏の国立大学で単身留学生を帰国
生として認定するのは、筑波大学(推薦入試)や東京大学、埼玉大学
(ただし、2年以上の滞在が必要)、横浜国立大学経済学部などに限られ
てきます。
保護者とともに滞在していた場合でも、途中で父親だけが先に帰り、母
親と自分だけが現地に残ったといったケース(単身残留と呼ぶ)は、制
限がかかってくることもあります。お茶の水女子大学や東京外国語大学
などは、単身残留を認めていません。
2)外国の学校を卒業したかどうか
外国の学校を卒業することが条件になっている場合、外国学校在籍途中
で日本に帰国し、日本の高校に編入すると帰国生としての受験資格がな
くなる場合があります。たとえ数ヶ月であってもそうなってしまうため、
先に述べた単身残留というケースが出てくるわけです。外国学校の卒業
を要件としている大学は数多く、したがって、途中帰国になると帰国枠
で受験できる大学はぐっと少なくなってしまいます。
3)外国学校に在籍した期間/外国学校を離籍してからの期間
外国学校に何年在籍し、帰国してから(あるいは離籍してから)何年経
過しているかということも、帰国生の認定の上でポイントになります。
一般的には、外国学校に在籍した期間が長ければ、その学校を離籍して
からの期間が経っていても帰国生として認定されることもあります。上
智大学では外国学校を離籍してから7年経過していても、通算で4年間外
国学校に在籍していれば、海外就学経験者として、いわゆる帰国生受験
が受けられます。
(次月号に続く)
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帰国生のための学部選び その1―(国際教養・国際・グローバル)
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帰国生であれば「国際」と名のつく学部は、一度は検討したことがあ
るかもしれません。国際教養、国際政治経済、国際関係法、国際経営、
国際文化、国際日本、…。数多くの大学が「国際」を冠した学部を持っ
ています。このように、「国際」といってもかなり広い学問領域を指し
ているので、自分が何をしたいのかを明確に持っていないと、どの学部
を選ぶべきか迷ってしまうことでしょう。
「グローバル」を冠した学部も増えました。グローバルコミュニケーシ
ョン、グローバルスタディーズ、グローバル教養、…。これまでこの領
域にあえて学部を新設しなかった慶應義塾大学も環境情報学部の中に
Global Information and Communication Technology and Governance
Academic Program(GIGA)という、すべて英語で授業を提供するプログ
ラムをスタートさせます。
これまで関東エリアでは、上智大学国際教養学部と早稲田大学国際教養
学部がすべて英語による授業を提供し、帰国生の人気の学部となってい
ましたが、ここに慶應が加わるこことになります。今後人気が出てくる
ことは間違いないでしょう。
それではまた来月。






