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新書のご案内
パール判決を問い直す「日本無罪論」の真相 (講談社現代新書)
講談社
:
¥ 735
平均評価:
購入者の感想です
帯の宣伝文句が間違い(2008-10-26)
中島岳志の前著『パール判事』は図書館で予約して借りたものの、サイズの大きさ故に通勤途上で読めず、且つその衒いのある文体とトリビアルな内容に、「こりゃ別に読むまでも無いか」と、結局はじめだけしか読まないまま返却してしまった。
その点本書は新書で対談形式で、通勤途上気軽に通読できた。他のレビューにも書かれている通り、小林よしのり『パール真論』への反論を期待すると全然駄目。帯にある「パール論争への回答」ってセリフがまずウソ。西部邁との前対談『保守問答』の続編みたいな趣で、パール判事への御両人の感想を述べ合っている本ですな。相変わらず西部翁の語義解説は胡散臭いわ、自慢話めいたお説教はウザッタイわで、読んでいてあまり快適ではなかったが、要するに二人とも「パール判事は保守主義者ではない」って主張したいのは分った。でも別にパール判事は彼の保守主義故に評価されている訳ではあるまいし、今更それがどーしたの?って感じ。
長所は新書版のサイズと対談形式の読みやすさだけ。
男として、人間として情けない!!(2008-09-20)
小林よしのり越えを狙ったのか知らないが、ずいぶん背伸びをしたがために、逆に小林氏にコテンパンに論破され、他の論客からも誠実さに欠けるとか内容が短絡的と批判される始末。最初の頃は小林氏をスケープゴートにしてサヨクメディアやサヨクの論客が喜びそうな論述を述べたために結構ちやほやされてはいたが、じっくり中島氏の著書と小林氏の著書を読み比べても、中島氏のほうがあまりにも稚拙で内容的に筋が通らない。中島氏も自分が不利に立たされたと感じたのか、苦し紛れに小林氏にガチンコ討論を申し込むが、あっさりはねつけられ、そして最後は西部氏に擦り寄ってまでして、自分の正当性を強調したいらしい。
とにかく、自分の主張をくだくだ述べるのはかまわんが、小林氏の反論に対し、きちんと対応することなく、反論から逃げて、西部氏に擦り寄ってぐだぐだ言い訳するのはみっともない!
それこそ、学者としての誠実さに欠けるというより、男として、人間としての誠実さに欠けていると思わざるを得ない。
中島岳志と西部翁(2008-08-16)
本書によって中島岳志は全ての学問に不誠実なオナニー学者であることが立証され、西部翁もパールに関するあれこれには全くの無知であることが分かった。
中島岳志に関しては、もはや不買と無視を良識ある読書家達はすればよい。
残念だが西部翁はそろそろ隠居時かもしれぬ。
保守とは・・・(2008-08-10)
お2人とも「保守とは(左翼とは)こう考えるべき」という硬直した考えを述べ合っているだけ。小林氏への答えにもなっていないし、パール博士が9条護持を訴えたなどというデマをここでも書き散らしています。彼らの嘘とごまかしも「平和の宣言」の復刊で誰にでも見抜かれてしまうでしょう。難しい専門用語や英語を使っても、結局言いたい事は「パール博士なんて信用できない人間だ」という事だけのようです。
パールといえ一人の人間(2008-08-09)
一部にパールを聖人君子かのように持ち上げるむきがある。
パールを持ち上げることで、それを援用する己の立場を補強しようという魂胆なのかどうかは分からないが、本書はそうした不当な過大評価や援用に懐疑を呈するものである。
パールの原爆慰霊碑批判が新聞に載せられた際、当時の日本人はそれに反論する投書を寄せたという。
翻って現在はどうかと考えてみると、こうした試みは意義深いものと思われる。
パール論争とされているものの論点は当然ながら東京裁判論と重なり、政治的立場、法律観、歴史観と密接に結びつき、重層的かつ複雑である。パール論争の特徴としては、さらに判決書解釈が絡むことも挙げられる。
西部と中島はそれらをおおまかにではあるが列挙したうえで、パール、右派、左派、先行する学説、自己の見解等を整理し批評している。東京裁判肯定の左派は概ね蚊帳の外にあるのだが。
本書においては、以下の点から自称保守に対してパールと距離を置くことを促している。すなわち、パールの思想的な立場が左翼的なものである点、法実証主義に関しては法律観の原則としては同意出来ない点、歴史観としては満州支配や日本軍の残虐行為に否定的である点などである。
東京裁判論またパール論争に関して、思想的な観点から分析したものとして、さらに「パール」を相対化する契機として本書の意味は大きい。
東京裁判研究者の一部からは、パールはすでに歴史認識の誤りや偏向が指摘されていることを最後に付け加えておく。
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