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新書のご案内

朝鮮通信使―江戸日本の誠信外交 (岩波新書)

岩波書店
¥ 777
平均評価:

購入者の感想です

「誠信の交わり」の歴史を学ぶ(2007-11-22)

朝鮮半島と日本の関係は、朝鮮通信使のことを抜きにしては考えられないでしょう。この本は、それを考えるための格好の啓蒙書です。入門書というには、厳密を期した文体や言葉遣いに難しさを覚えるとはいえ、基本的な知識を与えてくれます。東アジア全体の関係を考えるのにも有効な視点を与えてくれます。

全7章の内、4つの章で、江戸時代の朝鮮通信使の歴史、具体的姿・行動、日本側の対応などについて時を追って解いています。第5章で、文化交流の諸相を紹介します。序章と終章では、歴史的、今日的な朝鮮通信使の意義を考えます。

この本は内容豊富で、読み手の視点如何で、いろいろな断面から、朝鮮通信使を眺めることが可能です。たとえば、秀吉による文禄、慶長の両役(と、明治の征韓論以降の日本による朝鮮半島侵略・・・本書の直接対象外)以外はもっぱら友好の歴史が維持されていたことが分かります。また、各地に残る民俗芸能に、朝鮮通信使の置きみやげの跡が見て取れます。朝鮮蔑視の歴史は・・・等々

この書をつらぬく最大のキーワードは、「誠信の交わり」でしょう。この言葉は「実意と申す事にて、互いに欺かず、争わず、真実を以て交わり候を、誠信とは申し候」とのこと。「誠信」は書名の副題にも現れます。

本書ではいったい何を伝えたかったのか(2007-11-19)

朝鮮通信史とは簡単に言えば李氏朝鮮から日本へと派遣された国使のことである。そもそもの趣旨は、室町将軍からの使者と国書に対する返礼であり、1375年に足利義満によって派遣された日本国王使に対して信(よしみ)を通わす使者として派遣されたのが始まりだと言われている。それから約350年間にわたって通信史が派遣された。ただし豊臣秀吉の時代の文禄・慶長の役の間は断絶されていたことを但し書きとして加える。事実その間は挑戦とは少なからず交流があったと言うことは確証付けられる。江戸時代からは将軍即位の度に祝賀にいったと言う記録がある。それと同時に文化交流もあったと言うくだりもあった。
しかし、そういうのがあったからと言って何を本当に語りたいのかが見えてこなかった。朝鮮通信史を通じてもっと韓国との交流をすべきとか韓国批判なのかあとがきで述べられていたがそれでは足りないと私は思う。
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