帰国生に対する入学後のクラス配置・授業体制は一般生(国内生)と異なっていますか。
帰国生徒といっても、その学校経歴は様々ですので、それを一まとめにして「帰国生クラス」にするようなことはしません。HRはあくまでも国内生徒とミックスです。日本語圏以外の学校経歴が長い生徒には、補習授業(中学)、習熟度別授業(高校)という体制がとられます。
帰国生に対する英語の授業は一般生(国内生)と異なっていますか。
【中学】
帰国生徒は入学前に面談を受けて、各自に適した英語の授業クラスを決定します。入学後授業を受けて、クラスを変更することもできます。英語の授業はレギュラークラスと、中級クラス、上級クラスの区分があります。テキストはもちろん水準に合わせたものを選びますが、文法の授業も並行して行います。中学3年間を通じてこの授業を受けることが可能です。高いレベルで授業を受けた場合、その評価はレギュラーで受けた場合を想定して、不利にならないようにしています。
【高校】
帰国生徒は経歴に応じて、各自に適した英語のクラスに入ります。中上級の2グレード、上級が置かれ、レギュラークラスと合わせ4つのグレードに別れます。テキストはそれぞれのグレードに合わせて選択されており、英語力の水準を維持できるようになっています。SELコースでは、英語での授業が、国語を除くすべての科目で保障されています。AIPプログラムでは、海外の大学進学を目指す高度な力を養います。
帰国生に対してキャッチアップとしての補習授業を行っていますか。
【中学】
経歴に応じて放課後補習授業を受けることができます。7時間目、8時間目の時間帯に、国語と社会について補習授業が設定されます。入学後、最長1年間受講することが可能です。補習授業の試験で得た結果は、定期試験の結果に反映されます。また、数学と理科の半分の分野は、英語での受講可能です。これは補習授業ではなく、正課の授業ですが、日本の学習内容に合わせた内容なので、日本の学習の適応にもつながり、英語力の本格的維持に向いています。
【高校】
高校では、国語、社会、数学、理科の正課の授業として、少人数での授業が保障されます。1年生の間は、分からないところを自由に質問しながら、授業に参加できます。試験内容も考慮されます。2年生から編入する場合は、放課後に日本語の補習授業が4コマ設定されています。この補習授業での試験結果は国語以外の社会、数学、理科へも反映されます。
帰国生が入学後、彼らを指導する上でもっとも気をつけていることは何ですか。
帰国生徒と言っても、ひとくくりにすることはできないと言うことです。個人差の方がはるかに大きいでしょう。英語力や価値観も様々です。学校として、様々な価値観を受け入れながら、受け止めてゆく寛容さが必要だと考えています。同時に、日本の学校として期待される優良な価値観はどの生徒に対しても要求されます。一人一人に丁寧に対応しつつ、学校の姿勢が明確なことが一番大切なことだと考えています。
帰国生の進学実績を具体的に調査していれば、その具体的な結果をお教えください。
中高大一貫校なので、95%以上が「立命館大学」「立命館アジア太平洋大学」に進学してゆきます。SELコースの生徒は海外の大学に進学する生徒も増えています。
帰国生が貴校に入学するにあたって、事前にしっかり認識しておいてほしいことは何ですか。
受験勉強型ではない学習なので、日々の授業で、課題が出され、プレゼンなども多く、日常の授業での成果が問われます。中学からならば10年間、高校からならば7年間という年月で、自分の望む学校生活を自由にプランニングできます。キャリア教育も重視されているので、上の学校に入ることが目的でなく、何を目標に、どのような力を磨くのかが明確になるような、積極的な姿勢を養うことが大切です。
帰国生に望む「海外で学んできてほしいこと」は何ですか。
海外経験は、海外にいるときには特に意識できないものです。条件があれば現地の友人を作って、スポーツなど趣味を通じて交流を深めて、その国や人を深く体験してください。現地の日常を理解できれば最もよいといえます。そのことは、日本を深く知ることにもつながります。
帰国生やその家族に伝えたいことがあればお書きください。
お父さんお母さんの方が、現地の生活に慣れるが大変かもしれません。大変だと思っている時に、逆に家族の絆は強まっているものです。お子さんとの距離感を保つことが大切ですが、絆の深まりは、確実にお子さんの自立を支える力になります。
これまで受け入れてきた帰国生を見て、帰国生のもっともすばらしいと思われる点はどのような点ですか。
本校では、生徒会役員における帰国生徒の割合は高く、会長になった生徒も歴代多数存在します。海外での転居や引越しなど変化への適応に強く、人をつなぐことが上手な生徒が多いと言えます。海外で体験したことをもとに、環境問題やボランティアなどへの取り組むなど、その関心の高さにも学ばされることがあります。日本を日本から見ていたのでは、その値うちも違いもわかりません。帰国生徒の皆さんは、「日本を外から見た」貴重な経験を持っていると言えます。
帰国生が入学するにあたって、必ず喜んでもらえそうなことは何ですか。
勉学と豊かな特別活動や課外活動の両面で力を伸ばすことができます。だれもが自分の個性を発揮できるので帰国生と帰国生以外の生徒との壁も全くありません。
SEL-AIPプログラムではさらに英語力を磨いて、海外の大学進学への準備が可能です。
帰国生に対しての具体的な受験準備のアドバイスをお願いします。
受験制度も就学経歴を踏まえて、整備されています。現地校やインターナショナルスクールに通いながら、教科型の試験を受ける場合は加点措置がありますし、現地校やインターナショナル校での経歴が短いために、十分な学習結果を得られていなくても、その間の上昇を評価するようにしています。過去問題に特徴は出ていますので是非学習してください。作文は日常的なテーマで提出されるので、予備知識は必要ありませんが、正確に自分の思っていることを表現できるように、文法も再点検して下さい。英検、TOEFLの結果を残して下さい。(AIP志望者は必須です。)地方入試も実施しますので、ぜひチャレンジして下さい。