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桐蔭学園中等教育学校

神奈川県横浜市中学受験編入

6年間の完全一貫教育で、より高い目標を達成できる新時代のリーダーシップを育成する

桐蔭学園中等教育学校 学校訪問レポート

海外経験と帰国後の学校選びについて

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Question まず、イギリスとシンガポールで生活していたS.Iくんから、海外経験について教えてください。ロンドンには、1歳から6歳までの滞在でしたか?

S.I はい、現地では幼稚園に通うようになってから自然と英語が身に付きました。一時帰国のふとした瞬間に英語が出てきたときに、実感しました。6歳で日本に戻り公立の小学校に入りましたが、特に不自由な思いはなくすぐにみんなに馴染めました。

Question そして小学校4年のときにシンガポールに移ったのですね? その時の様子を聞かせてください。学校や勉強面で困ったことはありましたか?

S.I 日本では英語教室に通いネイティブの先生に英語をサポートしていただいていたので、シンガポールでも英語はそれほど困りませんでした。しかし、授業のスピードが早く、またテストも論述が多かったのには困りました。宿題も多かったです。

Question 日本語補習校には通っていましたか? また、家ではどのように勉強していましたか?

S.I 補習校には通いませんでしたが、基礎学力を付けるために塾には通っていました。それでもやはり国語力が落ちてしまったので、帰国してからはそれを挽回するために国語を重点的に勉強しました。

Question 受験を意識し始めたのはいつごろでしょうか。

S.I 小6の9月ごろでした。実は公立に行こうと思っていましたが、サッカーが強い桐蔭の説明会に参加して、どうしても入学したくなり、かなり遅いスタートだったのですが、そこから猛烈に勉強しました。

Question 学校訪問のときのことを教えてください。

S.I 説明会では、シンフォニーホールやアカデミウムなどの設備はもちろんですが、サッカーのピッチを見て感動しました。また、サッカー部の試合も見学させていただき、顧問の先生に挨拶して更に入学したいという気持ちが強くなりました。

Question 受験のために学習塾には通いましたか?

S.I 塾ではなく、家庭教師の先生を付けてもらいました。英語はある程度自信があったので、国語と算数を重点的に勉強しました。国語の文章題はまだ何とかなりましたが、漢字と文法には時間がかかりました。

Question 面接や作文の練習はしましたか?

S.I 面接は入試のときになかったので準備はしませんでしたが、過去問を参考にしながら英語作文の練習をしました。自力で対策しましたが、練習しておいてよかったと思いました。

Question この学校を選んだ一番のポイントは何でしたか?

S.I 公開授業もポイントのひとつでした。英語や数学の授業を見学しましたが、どれもプレゼンテーションが中心の授業で、とても楽しそうだと思いました。

Question 入学前に心配だったことはありましたか。

S.I キャンパスが大きいので迷子にならないか心配でした。また、私立の進学校なので、勉強についていけるかが心配でした。

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Question お待たせしました。Y.Oくんはニューヨークでしたね。小1から小6まででしたか?

Y.O 小学校に入学してすぐでしたから、友だちと別れるのはとても辛かったです。不思議と日本から離れることに対しては抵抗がありませんでした。ニューヨークと言っても郊外だったので、家も大きく庭もあったのでそのことに一番驚いたことを覚えています。

Question ニューヨークでは現地校でしたね。何か困ったことはありませんでしたか?

Y.O 日本人の友だちに日常会話を色々教えてもらったので、リスニングとスピーキングは何とかできたのですが、単語や文法の理解に困りました。僕は補習校に通いましたが、やはり国語の勉強、特に漢字には困りました。

Question それは、どのように克服しましたか?

Y.O 英語の語い力と文法は、英検の対策をしながらカバーしていました。また、帰国後は帰国生向けの塾に通い、漢字や語句を中心に国語の勉強もしました。英文で、カンマとカンマの間は省略しても文が成立するというような文法の話を聞く度に目からうろこが落ちた気がしました。

Question 受験を意識し始めたのはいつごろでしょう。

Y.O アメリカで、両親から公立と私立の違いやそれぞれの良さなどを説明してもらったときはピンと来ませんでしたが、帰国してすぐに入った塾で他の帰国生が一生懸命受験勉強に取り組んでいるのを見て、自分もがんばらなきゃと思い、受験モードに入りました。

Question 面接や作文の練習はしましたか?

Y.O 塾で英語の小論文対策をしました。過去問を解きながら、出題者が何を求めているか、それに対してどのような答えが望ましいかを考えながら書く練習をしました。この練習は文章読解でもとても役に立ちました。

Question 学校訪問は何校ぐらいしましたか? また、事前に何か準備はしましたか?

Y.O 3校訪問しました。家からの通いやすさ、帰国生の受け入れ体制、大学の進学実績、そして学校の雰囲気などを確認しようと意識しました。また、訪問したとき英語の授業内容や遅れている教科のフォロー体制などについて質問しました。

Question この学校を選んだ一番のポイントは何でしたか?

Y.O 親戚に桐蔭の卒業生がいたのも理由のひとつですが、僕も学校説明会に参加してから更に勉強に力が入りました。中等教育学校では、英語以外の授業にも帰国生クラスがあったこともポイントでした。

Question 受験のときに一番困ったことは何ですか?

Y.O 試験中、漢字がひとつもわからなかったことと、算数でも面積の問題で大きな勘違いをしていたことに気が付いたときです。そのときはものすごく焦りました。また、他校の入試では、会場に到着したのが試験開始直前になってしまったこともありました。

Question 入学前に心配だったことはありましたか。

Y.O 帰国してすぐに入った小学校では、僕と妹以外に帰国子女がいなかったので物珍しく見られていたことが嫌だったので、中学も同じなのかなと思っていました。また理科と社会の勉強が遅れていたことも心配していました。

学校紹介

Question 次に学校生活について教えてください。

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Question お二人は部活に入っていますか?

S.I サッカー部です。今年はシードが取れず苦戦していますが、続けてがんばりたいと思っています。中等教育学校のサッカー部に進むか、高校のサッカー部に移るかを今考えているところです。

Y.O ハンドボール部です。先日の試合では、中等教育だけではなく、中学、高校、女子部から多くの方に応援に来ていただき、とても力がわきました。今年は県大会でベスト8まで勝ち進みました。

Question S.Iくん、学校のお気に入りの場所やポイントは何ですか?

S.I やっぱりサッカー場ですね。フルピッチ人工芝です。公立ではもちろんですが、試合に行く他の私学でもここまでのピッチは無いです。クラブハウスも充実していて、部活の練習もがんばれます。

Question Y.Oくんはいかがですか?

Y.O 僕も部活で使っているハンドボールのコートですね。ハンドボールだけで使える専用のグラウンドがあることはとても恵まれていると思います。中学や女子部にもハンド部がありますが、共有ではなくそれぞれにコートがあるんですよ。

Question 入学前の印象と入学後の印象に違いはありましたか?

S.I 意外と迷子にならなかったので、安心しました(笑)。また、入学前に見学した授業を入学後に実際に受けてみて、これがアクティブラーニングかとよくわかりましたし、一方的に説明を聞くよりも頭に入るので桐蔭に入って良かったとも思いました。

Y.O 入学前は、みんなメガネをかけたガリ勉ばかりだと思っていましたが、全くそうではなかったことです。友だちや先輩には、勉強でも部活でもとても良い成績を取っている人がいて、その人達は本当に尊敬できますし憧れでもあります。みんなお互いに刺激しあっているのだと思います。

Question 制服は気に入っていますか?

S.I はい、気に入っています。ネクタイもいいですし、着心地もいいですよ。

Y.O 僕の代が切り替えのときだったので、旧型と新型の2種類の制服を両方とも着ることができます。上は旧型、ズボンは新型という着回しもしています。

Question 学校行事で思い出に残っているもの、またこれから楽しみにしているものはありますか?

S.I ウインターキャンプです。昨年は3泊4日で志賀高原に行き、滞在中はスキーを満喫しました。今年もこのウインターキャンプが楽しみです。

Y.O 学園祭(鵬翔祭)です。毎年学年テーマが異なりました。1年のときは日本文化の紹介のひとつとしてコマ作りを、2年のときは水の表面張力についての研究発表、3年では謎解きミステリーと題した展示をして、2015人もの方に来場していただきました。

Question 入学後、学習面で困ったことはありましたか?

S.I 授業中に集中してノートを取り、家での復習に役立てているので、今のところ特に困ったことはありません。「後で聞くことができないかも知れない」という気持ちで毎回授業に臨んでいます。今は塾には行っていませんが、今後も行かなくても大丈夫だと思います。

Y.O 1年のときの歴史と地理は全くダメでした。織田信長って誰?というレベルでしたから(笑)。しかし、2年になって力を入れて勉強してみたところ、成績がどんどん伸びて90点を超える点数を取れるようになりました。

Question アクティブラーニングについてもう少し聞かせてください。

S.I タブレットや電子黒板を使った授業が特徴ですね。問題が端末に送られ、回答を送信し、それが電子黒板に映し出されます。先日の現代社会の授業では、アメリカ大統領選挙の新聞記事を読み、それぞれの候補が大統領になったときの日本への影響と、その結果どちらの候補を支持するかというテーマに添って進められました。
「まなボード」というホワイトボードにその内容を書き出し、黒板に貼り、グループが順にプレゼンをしました。友だちがどのように考えたか、またその結果どういう結論にたどり着いたのかなどがとてもよくわかり、頭に入ってくるのでとても勉強になる気がします。

Y.O 先日の現代の授業では時事問題を取り上げました。アメリカ大統領選挙の候補者それぞれが大統領になったときに、日本に与える影響などを考えながらどちらの候補を支持するかということをグループで話し合った後に自分の意見としてまとめるというものでした。大統領選挙のニュースが流れるとやはり真剣に見てしまいます。

Question 学習面以外で困ったことはありましたか?

S.I 僕はほとんど感じませんでした。

Y.O 僕は敬語ですね。部活では言葉遣いについても教えていただき、先生方や先輩方に対する正しい敬語の使い方も教わりました。始めのころは意識しすぎて変な日本語になってしまいました・・・(笑)。

Question 他の帰国生たちのことを聞かせてください。

S.I 恥ずかしがり屋はほとんどいないですね。決して気が強いというわけではありませんが、思ったことははっきりと口に出す友だちが多い気がします。

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Y.O 帰国生と言っても英語が苦手な友だちもいますし、性格も様々だと思いますが、みんな話しやすいし、フレンドリーですね。確かに思ったことをはっきりと口に出すタイプは多いですが、決して陰口を言わず、どんなことでもしっかりと相手に話ができる友だちが多いです。

Question 先生たちの話も聞かせてください。好きな先生とか、授業がうまい先生とか。

S.I わかりやすく、授業で引きつけてくださる先生が多いです。特に数学の授業は効率よく無駄がないので、とてもわかりやすいです。また、地理などの習熟度別クラスではない科目も、質問もしやすく助かっています。

Y.O 色々な工夫をして教えてくださいます。好きな教科だから特にそう思うのかもしれませんが、数学と世界史の授業ではそのことを強く感じます。例えば世界史では、先生ご自身の高校生活のお話を歴史上の人物に結びつけてくださいますので、飽きることなく楽しく勉強することができます。

Question ネイティブの先生たちはどうですか?

S.I 気さくでフレンドリーですね。質問もしやすくすぐに答えてくださいます。ジョークもよく出て楽しく勉強できています。

Y.O 以前お世話になっていたネイティブの先生とたまに会うときがありますが、いつも笑顔で「最近はどう?元気にしている?」と声を掛けてくださいます。その先生は生徒が書いた作文からその内容を膨らませて色々質問してくださったので、次の作文のときに良いヒントになりました。

将来の夢と後輩へのメッセージ

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Question 将来のことはどのようにイメージしていますか? 大学で勉強したいこととか、職業のこととか。

S.I 夢はサッカー選手になることです。Jリーグはもちろんですが、海外でも活躍できる選手になりたいと思っています。かつてバイエルンに所属していたフィリップ・ラーム選手は、プレーだけでなく、生き方や人間性にも憧れているので、彼を目指してがんばりたいとおもいます。

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Y.O まだはっきりと決めていませんが、数学や生物が好きなのでその方面に進みたいと思っています。フロンティアセミナー for juniorsという桐蔭のイベントで、様々なジャンルの専門家から直接お話しをお聞きする機会があったのですが、血液中のタンパク質の量を調べるだけでどこに癌があるかがわかると聞いたときに、僕もこんな風に人の役に立つ仕事に就きたいと思うようになりました。

Question 海外の大学への進学も考えていますか?

S.I 考えていないわけではないですが、海外大学への進学は、それほど可能性は高くないと思います。

Y.O この分野の勉強をするならあの大学が一番ということがわかったときに、その大学が海外にあるのなら迷わずその大学を目指して準備をすると思います。

Question 最後に、帰国生の後輩たちにアドバイスをお願いします。

S.I 受験勉強しているときは、色々な不安や心配ごとが出てきてその気持ちを抑えることが難しいかもしれませんが、程よい緊張感を保ちながらいい意味で気軽に望んでほしいと思います。また、オープンスクールや学園祭、説明会には積極的に参加してください。学校の様子を肌で感じることで、受験勉強ががんばれるようになりますから。

Y.O 僕もそうでしたが、多くの帰国生は国語の漢字や理社で遅れていると心配していると思います。しかし、中学に入ってまじめに授業を受けていれば必ず力がつきますので、それほど心配しなくても大丈夫だと思います。そのためにも自分に最も合う環境が整っている学校を探すことが大切だと思います。

Question 本日はありがとうございました。みなさんも元気でがんばってくださいね。

編集後記

二人からお聞きしたアクティブラーニング型授業は、大人の私も受講してみたくなる内容で、羨ましく思ってしまいました。また、授業だけでなく、部活、行事やイベントを通じて先輩や専門家のお話から実に様々なことを勉強しているということがよくわかりました。二人とも自分の意見をしっかりと持ち、また将来のことも真剣に考えていて、頼もしさも感じるインタビューとなりました。