受験英語研究家さんの感想
これはすばらしい。(2008-10-07)
様々な読解法の本が出回っていますが、これはその中でも最高傑作の一つでしょう。方法論も難解でなく、大変使えます。但し、問題自体はそれほど難しくありません。
トリックスターさんの感想
英文をロジックで読み解く。(2008-10-02)
私が本書を購入してみたのは、大学受験のためではなく、少し英語の文献を読む
機会があったので、その際に何か役立つことがあればいいかな、と考えたためです。
そのため、どちらかと言うと興味本位で購入を決めました。
大学受験の時には、ただ何となく英文を読んでいた私にとって、本書は画期的であり、
大学受験前に本書と出会っていたら良かったなぁ・・・と思ったりしました。
著者が提唱しているのは三角ロジックというテクニック(というよりも方法論?)を
駆使して、英文を論理的に読み解くというもの。これは英文読解において新境地を切り
拓くものだと思います。
しかし、ここで気を付けなくてはいけないのは、ロジカル・リーディングを使いこなす
こができるか否かはその人次第であるということです。他のレビュアーの方も書いていらっ
しゃる通り、これはあくまで方法論であり、本書の論理を理解できたからといって一朝一夕
で読解力が身に付くものではないからです。
使いこなすためにはかなりの鍛練が必要でしょう。
英文を恒常的に読むという習慣を身に付け、三角ロジックを意識して練習をすることを
繰り返すことで徐々に威力を発揮していくのではないでしょうか。
三角ロジック、つまり、クレーム、データ、ワラントを意識して読むだけでも、これまで
よりもはるかに精度の高い「読み」ができることは間違いないでしょう。
おたべさんの感想
超長文対策(2008-09-29)
難関大かつ超長文を出題する大学には最適だと思います。特に慶應SFCや早稲田法、要約が出題される国立大を受験される方はやってみてください。
ただし、単語や構文は習得済みでないとあまり意味がないでしょう。偏差値60以上で『文章が長いと何を言ってたか忘れて何度も読み直してしまう』方や、『結局何が言いたいのかわからない』方にはかなりオススメです。
がくせいさんの感想
途中で挫折してしまった方へ(2008-09-21)
三角ロジックの概念について説明している導入部分(「講義を始めるにあたって」)が
僕には少しわかりづらかったです。
導入部分を読んでも「三角ロジック」というものがいま一つ理解できなかったという人は
同著者の「高校生のための論理思考トレーニング」(ちくま新書)を読むといいと思います。
本書では36ページで済まされている内容が、新書では200ページ以上かけて詳しく、わかりやすく説明されています。
「三角ロジック」というものを十分に理解した上で、本書を読み進めた方が学習効果が上がると思います。
最初の数ページで挫折し放り投げてしまうには、あまりにもったいない本です。
ちなみに、「三角ロジック」という考え方を習得すると、英文エッセイを書く際にも役立ちます。
受験生だけではなく、英検1級やTOEFLのエッセイの書き方に悩んでいる方にもお薦めします。
憧憬さんの感想
“守破離”の“守”(2008-07-19)
ただの参考書に留まらない,全訳からも背景知識を補える参考書。
まさに,ロジックとはなにか?を追求できるものであり,欧米人が無意識に辿っている思考回路をいわゆる公式化しており,それゆえに例外はあるが,筆者の最終目標はその例外さえも難なく自然体で読むこと。さらに,問題作成に関して,なぜそこが設問になるのか?ということも明快に書かれている。
この本は,何の事物にも共通する基本の「型」を徹底して身に着けるもので,それを活かすのに実況中継の演習編の2冊が用意されている。無意識化できるようになれば,英文を読んでいて,先に何が書かれているのかを容易に予測することが可能だが,筆者からすれば,それは然るべきことだろう。実況中継の残りの2冊が「破」と「離」に相当するのであろう。
また,随所に挟まれる筆者の“学問”への思いが汲み取れる。受験勉強は学問の準備段階であるということを沸々と感じさせられる。頭脳に留まらず,勉強への意欲そのものさえもを抜本的に改革してくれる参考書。読みやすさを追求する実況中継において,この本はとても中身の濃いものとなっている。軽々しくも言及できることではないが,1冊の参考書から感動を得ることができたことは,筆者のいう“著者との交わり”が微かにでも実現できたのだろうか。たかが1冊の本から,なぜか著者の多大な苦労・強い信念をも読み取ることができるのは私の思い過ごしであろうか・・・。
いずれにせよ,この世の教育者の中に,いかにパフォーマンス講師が多いことかと痛感させられる。人気優先の世界で,隅に追いやられながらも,このような本物の講師が徐々にでも出現してほしい。