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情報のさばき方―新聞記者の実戦ヒント (朝日新書)

外岡 秀俊

朝日新聞社
¥ 756
平均評価:
購入者の感想
しんのすけさんの感想
情報力の基本を学ぶ(2008-12-30)
情報収集力、分析力、処理能力を高めるための一冊。内容はベーシックなもののみ。長年の記者としての経験の裏打ちがあり、説得力があるし、実践的です。
wave115さんの感想
新聞記者のノウハウ(2008-02-17)
情報の集め方,分析・加工の仕方,発信の仕方について,新聞記者としての経験から実践的なポイントを解説しており,役に立ちそうです.

まず,情報を集めるにあたっては,情報のないところには情報は寄ってこないという当たり前のようで,ショッキングな事実を知りました.警察に取材をするのに,「何か情報はありませんか」とご用聞きのように聞きに行っても何も得られないそうです.取材する側もある程度の情報を持っていなければ相手も話をする気にならないとのこと.そして,断片的な情報を集め,組み合わせて次第に本質に迫っていくというのはさすがに新聞記者ならではです.

次に,情報の分析にあたっては,その情報がなぜそこにあるのかということを考えなければならないようです.それは,意図して流された情報であったり,偏った情報であったりする場合があるためです.情報が氾濫する現代にあって必須のスキルですね.

最後の発信については,新聞などニュースに特化しており,一般人にはあまり役に立たないかもしれませんが,ブログなどを書かれる方は要チェックかもしれません.
明日天気にな〜れさんの感想
参考になる(2007-09-08)
筆者が考える5つの基本原則を
具体例をあげながら説明されています。

筆者の基本原則
1.情報力の基本はインデックス情報
2.次に重要な情報力の基本は自分の位置情報
3.膨大な情報を管理するコツは、情報管理の方法をできるだけ簡単にすることである。
4.情報は現場や現物にあたり、判断にあたっては常に現場におろして考える
5.情報発信者の意図やメディアのからくりを知り、偏り(バイアス)を取り除く

上記5つのことを日々積み重ねた新聞記者の体験談に興味のある方はぴったりです。

個人的には、
1.情報の概要を掴み詳細はインデックスとして管理
2.自分の視点を意識し様々な視点も考慮する
3.モノの管理には限界がある。全部管理できないなら最小の管理で良いじゃん
4.百聞は一見ににしかず。見てない(経験していない)情報は判断できない。
5.情報には必ず意図がある。
このように受け取りました。

具体的な体験談で引かれたものが
・筆者の自分の個人情報を管理する方法
・具体的に情報を取得する前に頭の中でストーリーを作り現実の情報とのギャップを
 体験することにより視点を明確にする
上記2つです

今後自分の進むべく道を数々の情報を参考に
軌道修正していく際に参考になる実用本だと思います。

2年後、3年後読み直して行きたい本です。
mnishikawaさんの感想
情報力の基礎は「インデックス情報」(2007-08-31)
つい最近まで、最も権威あるメディアとしてその地位を守ってきた新聞。その新聞社にあって、客観的で、スピーディに、なおかつ正確な情報を発信し続けてきたベテラン新聞記者が、武器にしてきた実戦的ノウハウをぎゅーーっと押し込めたのがこの本。

新聞というと、これから取り残されそうな旧世代メディアの代表格であるが、ベテラン新聞記者が、いかに情報を引き出し、まとめあげるかということを追求して身につけてきたスキルは、想像していたよりもずっとすごい。今でこそ、重要な考え方がたくさんあった。

 1章 情報をつかむ
 2章 情報をよむ
 3章 情報を伝える

大きく、3ステップでまとめられる。
情報の量や質がかわっても、このフローは普遍なだけに、誰でも違和感なく入ってくる。
ちなみに、この本の言う「さばく」は、単なるフィルタリングではない。「自分のものにする」ことを指す。

まず、情報をつかむことに関しては、次の一言に集約される。

 情報力の基礎は「インデックス情報」

メモの取り方(PCでも、紙も同じ)にしても、なんにしても、量だけ揃っても使えない。
そこに何が含まれるか、どうすれば、必要なことが引き出せるかという、インデックス情報がすべて。このインデックスをいかに整理、習得するかがポイントである。この本質は、IT社会でも変わらない。
インデックス情報をつかむには、理解・要約の力、真偽の見極め方になる。情報の本質を読む、情報の裏を取るという考え方は大切にしたい。

「情報をよむ」では、数ある情報の分析方法を具体的に述べている。
米政府の公式文書でよく使われるという、「pro」と「con」による分析、「オプション」という考え方は、いまだに基本なので、是非知っておきたい。

「情報を伝える」
文書の種類によって、
 ・わかりやすさ
 ・正確さ
 ・美しさ
をバランスさせること。シンプルに見えるが、このバランスを意識することで、情報は伝わるのである。文書も、実は設計が大切なのかもしれない。


これが無謀なことかどうかはあまり考えたこともないんだけど、できるだけ遮断せずに、多くの情報に触れるようにしています。もちろん、情報をトリガに行われる各種タスクの対応能力や、コミュニケーションのクオリティは落とさずに。

RSSリーダとか、ソーシャルブックマーク、その他諸々のツール使って、飛躍的に情報処理能力が上がった。ほしい情報をすばやくつかんで、深堀するという事に関しては桁違いのスピードになったと思う。たしかに、たくさんの情報を得ている。でも、情報に対する接し方というか、質が変わってしまったように思う。たとえるなら、「読む」ではなく、「見る」感覚である。情報の二次的利用の量は、確かに伸びているものの、入ってくる情報量に対しては、それほど伸ばせていない。

理解力というか、自分のモノにするということを、革新的に伸ばす方法が見つかるまでは、この本に書いてあるようなノウハウは、まだまだものすごく強力で、役に立つ。
空高志さんの感想
こんなジャーナリストが増えることを願う(2007-07-12)
朝日新聞のヨーロッパ総局長を務め、今はGEという役職で活躍する著者が、自分の記者人生の経験に基づいた工夫と知恵を紹介しながら、結果的には「ジャーナリストかくあるべし」が語られている。
著者の人格を反映してか、丁寧で抑制の利いた文章。オーソドックスで過激な意見もない。しかし、この誠実なジャーナリストの地道で真面目な仕事ぶりは、ひしひしと心に伝わってくる。今の時代、メディアは情緒的になり、報道とワイドショーの境目もない。そして、国民もそれに流され、一喜一憂し、煽動されがちだ。
そんな中で、「予断を持たない」「『事』『理』『情』のバランス」といった一見当然とも思われる作法を丁寧かつ分かり易く説いている。
報道がショービジネスになり、メディアが「第四の権力」などと奢っている現在の日本で、このような誠実で信頼に値するジャーナリストが一人でも多くなればと願いたい。