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2007年12月12日

かえつ有明中・高等学校の『新帰国生教育』シリーズ
第13回「帰国生教育に携わって来た先生の紹介(1)」

本校にはとても個性豊かで、いろいろな経験をしてきた教員が多く勤務しています。帰国生を受け入れる学校に、どのような教員がいて、帰国生と関わりあって行くかも、保護者の皆様にとって関心のあることと思います。今回から紹介してまいりますが、その第一回目として、まず帰国生担当である久保先生に自己紹介をお願いしました。

皆様、こんにちは。帰国生担当の久保 敦と申します。私は、千葉県の私立中高で教師の第一歩を始めました。この学校では、英語教育を中心とした新しいクラスの開設に加えて、短期留学と長期留学プログラムの確立や海外からのチューター教師制度の導入などに携わりました。その後、妻と私の二人は、ニュージーランドで暮らすこととなりました。北島の首都ウエリントンから車で北へ1時間半の人口2万人のマスタトンという小さな町にあるTrinity Schools (St. Matthews & Rathkeale College)に赴任することになりました。私たちにとって生活習慣や言葉も異なる国での長期間の生活は初めてであったため、期待と緊張の複雑な心境で日本を離れました。海外赴任中は、苦労も多かった反面そこから学ぶ多くのことが私の人生に大きく影響したことも事実です。そして、ここで出会ったのが、海外子女の日本人でした。

現地校では、通常の授業を週に27時間(現地では当たり前です)を受け持ち、言語科の責任者としてカリキュラム作成・大学入試対策・日本の姉妹校との交流・アジア留学生のカウンセリングなどを担当していました。カウンセリングでは、アジア人を中心に彼らの悩みに常に耳を傾けながら一つひとつ留学生コーディネータと解決したことを今でも思い出します。特に日本人生徒の悩みは、大きく3つに分かれていました。それらは、(1)現地滞在型の問題、(2)日本帰国型の問題、(3)短期留学型の問題です。
NZでの生活を十分楽しんでいたのですが、日本に帰国を決めた理由も、海外で出会った日本人の子どもたちとの出会いでした。日本の学校や先生方が、海外でこれほどまでに苦労し、努力した子どもたちのことをどれほど理解した上で、帰国生の受け入れなどをしているのかと疑問に思ったからです。同時に以前の自分の帰国生に対する知識の無さを反省したのも事実です。
帰国後は、帰国生教育を専門的に扱っている学校で勤務することとなり、帰国生・在日外国人生徒・海外からの留学生の受け入れや教育内容の充実に携わり、ここでも多くの帰国生と触れ合うことになりました。その中で一番感じたことは、“日本の学校や教育制度がそのまま海外に滞在している子どもたちの学習環境に大きく影響する”ことでした。つまり、日本の受験型勉強がそのまま海外でも行われているということです。海外で伸び伸びと生活や学習をしてきた子どもたちが、帰国後も自然な形で学力の維持、伸張ができるような学習環境を持った学校があまりにも少ないと言うことです。海外子女の多くは、現地校の学習と日本の学習を同時に行う「2足のわらじ生活」を強いられています。もちろん、日本人である限り日本語の学習は欠かせないと思いますが、せっかくの海外での生活を有意義に過ごしてもらいたいと思っています。
 このような気持ちを持ちながら本校の帰国生教育のプログラムを担当し、2007年9月より受け入れを開始しました。前述した課題を解決できるようなすばらしい学校になってほしいと願いながらプログラムの強化、教育内容の充実に力を入れたいと思っています。帰国後の生活で何かお困りのことなどがございましたらご連絡ください。

 ご興味ある方は、学校HPをご覧ください。
【ホームページ】http://www.ariake.kaetsu.ac.jp/

 

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