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2007年03月03日

日本語を忘れてしまうって、本当ですか?

ご質問:
インターナショナルスクールの幼稚部や現地幼稚園に入園させると、日本語を忘れてしまうと聞きますが、本当ですか?

JOBA教育相談員からの回答:
「日本語を忘れてしまう」という表現を使ってしまうと、受け取る人によっては危機感を募らせてしまいますね。
家庭内で日本語を使っている限り完全に忘れる事はありません。
しかし、家庭での日本語を怠たり、お子さんの言語発達にきちんと注意を払わないと日本語の習得が遅れるのは確かです。

英語あるいは現地語の聞き取りに慣れてくると、文章の中に2つの言語の単語が入り混じり、意味は通じてもいわゆる変な日本語の文章を話し始めます。
家庭内でその会話を「良し」としてしまうと、子どもはそのほうが会話として楽なのでそのまま使い続けてしまいます。その結果、「日本語も第二外国語も中途半端に覚えて使う」という最悪なパターンになりかねません。いずれは帰国して日本の学校教育をうける子どもであれば学習言語の確立が遅れ、苦労するでしょう。

家庭内で聞いたり話したりする日本語と、幼稚園で聞いたり話したりする言語の量を比較すると、やはり幼稚園で話す言葉のほうが多いわけです。そのままにしていれば日本語の習得が遅れるのは当然です。
たとえ両親が日本人であっても、子どもの中には読み書きどころか、きちんとした日本語の会話すらできないといったケースも見られます。

「家庭で日本語を話しているから大丈夫」と安心してはいられません。先ほどの例のような、日本語と外国語が混ざった会話を子どもがしても「この子は日本語を話している」と見なしていませんか。
家庭の中ではきちんとした日本語で話すことが重要なポイントです。

子どもは遊ぶためや生活するための必要な道具の一つとして言葉を習得していきますので、幼稚園入園後は遊ぶため、自分が困らないための手段として周囲で話されている言葉に必死で耳を傾けて覚えます。また、子どもは文字を見て言語を習得するのではなく、耳から聞えた音をそのままオウム返しに発声するので、ネイティブスピーカーと同じように発音できるのです。美しい外国語の発音と幼稚園での生活用語は習得できても、それによって日本語は家庭内で話される語彙だけで十分足りるわけですから、それ以上の習得につながりません。

家族とその日にあった出来事を話したり、絵本の読み聞かせをしたりカルタ遊びをしたり、また日本の歌を聴いたり、ビデオを見ながらみんなで歌を歌って日本語に親しみ、習得に努めることが大事です。

当たり前の事ですが、海外生活では家庭内は日本語に徹しましょう。
そうすれば、子どもは幼稚園の先生や友達と話す時は英語(現地語)、家庭で話す時は日本語と使い分けをします。

 

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