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2006年02月08日

2006年度 海外・帰国生高校入試ガイダンス その5

先週に引き続き今週も、「海外・帰国生高校入試ガイダンス」をお送りします。最終回の今回は「学習アドバイス」「入試直前対策」についてです。

学習アドバイス
過去問演習の方法
 「過去問演習は、第一志望からやっている」という声をよく聞きますが、得てして第一志望の入試問題のレベルは高いことが多いので、自信喪失の原因になることもあります。まずは、スベリ止めの過去問の3年間分を終わらせ、第二・第一志望の順にこなすのも一つの方法です。
 この場合は過去3年分程度を、出題傾向や問題を解く順番などを、時間配分も考えてできれば理想的です。その後、自分の弱点補強をジャンル別に行い、万全の体制を整えておく必要があります。

作文の評価ポイント
 入試における作文の評価ポイントは、一般的に次のようにまとめることができます。
(1)文章表現分野
1.原稿用紙の使い方 : 句読点・記号・符号が適切か、字数制限が守られているか 等
2.文字の書き方 : 仮名づかい・送りがな・漢字等が正確か、文字が読みやすく丁寧か 等
3.語句の使い方 : 主述の呼応や修飾語と被修飾語の関係が適切か、文体の統一 等
(2)文章構成分野
1.取材の仕方 : 課題に合っているか、材料・資料が適切に取り上げられているか 等
2.構成の仕方 : 段落区分・段落の順序・展開は適切か、書き出し・結びの工夫 等
3.論旨のまとめ方 : 筋道の明確さ、主題がまとまっているか、説得力があるか 等


入試直前対策(帰国後から入試まで)
健康管理
 受験が終了するまで注意すべき最も大切なことは、「体調を整える」ことです。特に帰国生の場合、環境が一変して体調を崩しやすくなります。時期的にもいろいろとやり残しているような気がして、ついつい無理な徹夜勉強や夜更かしなどをしてしまうことがありますが、どんなに学力があっても、入試当日に熱を出したりしたのでは何もなりません。本番の試験で、最後の最後にものをいうのは、実は学力よりむしろ体力であるということも知っておいてください。規則正しい生活を心がけるように!
 勉強のスタイルは、夜型の人は朝型に変えていくようにしましょう。まだ頭が働いていないうちに、一時間目の入試科目が終わってしまうということにもなりかねません。

1. 「きちんと寝る」:
健康にとってこれほど大切なことはありません。日によって寝る時間がまちまちというのでは、よくありません。毎日、入試当日まで、寝る時間と起きる時間は規則正しくしましょう。最低でも7時間の睡眠時間はとりたいですね。勉強に不安が生じても、そのまま机やコタツで寝てしまうことは絶対にしてはいけません。寝るときは、きちんとふとんの中に入って、電気を消して、しっかり寝ましょう。あせっても仕方はありません。
2. 「きちんと食べる」:
健康にとってすべての基礎はここにあります。まともに食事をとれない人は、体調を崩しやすく、実力を発揮できないことが多いようです。手当たり次第食べればいいというわけでもありません。正しい食事が大切です。
  A.一日三食を決まった時間にとる。
  B.間食をしない。
  C.栄養のバランスを考える。
  D.夜食は胃に負担がかからないものを軽くとる程度にする。
3. 「疲れをとる」:
一日の疲れは、その日のうちに解消させましょう。疲れが重なってきた頃に風邪をひくケースを多く見かけます。疲れは十分な睡眠も必要ですが、ちょっとした心使いで体調を整えることができます。
  A.寝る前に風呂に入る。
  B.適度の運動をする。
  C.勉強部屋の照明や換気に注意する。
  D.冬は空気が乾燥するので、湿度の調節とうがいをする。
  E.薄着や厚着にならないように、部屋全体を暖めて、適度な服装にする。

入試一週間前
 この時期の最も大切な心構えは、「あせらないこと」です。一週間前ともなれば、あれもやらなければこれもやらなければと気持ばかりが先行していくことになります。しかし、一週間でできることはたかが知れています。だからこそ、たかが知れている中で、できる限り能率的で、そして効果的な勉強をしなければなりません。一番この時期でいけないことは、「あせること」と「あきらめること」のこの2つです。
 まず、入試科目すべてについて細かくまとめていくことは、時間的に無理です。あらけずりでも大雑把でもかまわないですから、出題率の高いものや最重要と言われているものを、教科書・ノート・参考書などで確認しておきましょう。もちろん見るだけではダメです。鉛筆を持って、手を動かしながら一つ一つ頭の中に入れていきましょう。
 基本事項の確認が終わったら、次は入試日程に合わせたリハーサルをやっておきましょう。入試の時間割を見て、科目の順番や科目の試験時間に合わせて勉強します。例えば、数学の試験が60分であれば、実際に60分でどれだけ問題が解けるのか、見直すための時間をどのくらいとれるか、どういう問題から手をつけるのが効果的かなどを本番の入試に合わせて、最も効果的な答案作成の作戦を練ることです。
    A.あわてない。
    B.遅れない。
    C.時間を生かす。
 どうしても勉強が手につかない場合は、先生や両親に話をしてみましょう。たとえ解決策が見つからなくても、話すことで心が落ちつくことがあります。自分の胸の中だけに不安をしまっておかないこと。

入試前日
 いよいよ明日は入試という日は、不安な気持ちになるものです。これは自分だけではないのだから、体調だけに注意して、ごく普通に過ごしましょう。次の3点を確かめておけば、不安も少しは安らぐでしょう。

1. 入試会場までの道順
  A.入試会場の場所
  B.入試会場までの交通手段と所要時間
  C.集合場所
入試当日は集合時間の30分前には着くように。時間的な余裕は、精神的な余裕になります。
2. 持ち物
服装や頭髪をきちんとしておくことは言うまでもありません。
  A.受験票 B.筆記用具
  C.ハンカチとちり紙 D.時計
  E.上履き F.弁当 G.雨具 H.交通費  等
その他には、学校によって定規やコンパスを指定するところもあります。もう一度入試要項の所持品の項目を確認しておきましょう。ここぞとばかりに、新品を揃えることはありません。普段使い慣れたもので充分です。その方が気持も落ちつくものです。
3. 身体のコンディション
自分の体調が良いか悪いかは、自分が一番良くわかるはずです。もし、あまり良くない状態であれば、良くするための努力を最後までしましょう。前日は一日ゆっくり休養するつもりで、早めに夕食や入浴をすませ、就寝しましょう。眠れそうになくても横になり、目をつぶっていれば、身体も休まり、自然と眠れるでしょう。

入試当日
 ここまできたら、試験に自分の持っている力をすべて出し切れるようにするだけです。

1. 「朝、自宅で」:
 普段通りにするだけですが、時間にはくれぐれも注意しましょう。人間の脳は、正常に動き始めるまで、起きてから2~3時間はかかると言われています。朝寝坊はマイナスの要因でしかありません。また、朝食は必ず食べるようにしましょう。お腹がすいていたら力がでるはずがありません。いつもは食べないという人もトースト1枚でもいいからお腹に入れておきましょう。ただし、消化の良いものを腹八分目程度にとること。
 家を出る前に、もう一度持ち物を確かめましょう。「備えあれば憂いなし」と言います。必要と思えば、お守りを持っていくのもいいでしょう。それで気がすみ、落ちついて受験できれば、立派に役立ったことになります。恥ずかしがることはありません。
2. 「試験会場で」:
 最も重要なことは、「あがらない」ことです。「あがりやすい人」「緊張しやすい人」は、自分の「あがり方」「緊張の仕方」を覚えておくことです。それが対策になります。
 また、会場の掲示物には必ず目を通し、連絡や注意事項は一言も聞きもらさないように注意しましょう。困ったことや分からないことが生じたときは、先生または係員に申し出て、その指示に従いましょう。自分で勝手に判断しない方が良いでしょう。
 テストの休憩時間は、友だちと雑談でもして気分転換をしましょう。終わったテストについてうじうじ考えることは避けましょう。次のテストに悪影響を与えるだけです。
3. 緊急事態「こんな時、どうする」:
Q. もし、遅刻したら?
A. 万が一遅刻した場合には、係の先生に申し出て指示を受けましょう。何らかの方法を講じてくれるはずです。
あきらめずに、受験校に行きましょう。
Q. もし、受験票を忘れたら?
A. 受験票を忘れたことに気づいた時にも、係の先生に申し出ましょう。途中で取りに帰ったりしないように。
本人であることが確認できれば、受験はさせてもらえます。
Q. もし、試験中に気分が悪くなったら?
A. すぐに試験監督の先生に申し出て、指示に従いましょう。
Q. もし、答案用紙に氏名や受験番号を書き忘れたことに気づいたら?
A. 気づいた時点で、すぐに受験校の先生に申し出ること。

 いずれにしても、入試当日は心を静かに落ち着けて、冷静に自分を保つことが最も重要な課題です。

 

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