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2006年01月18日

2006年度 海外・帰国生大学入試ガイダンス その2

先週に引き続き今週も、「海外・帰国生大学入試ガイダンス」をお送りします。第2週目の今回は「国家統一試験」です。

国家統一試験
<国家統一試験について>
国家統一試験は、帰国枠大学入試における重要な判定基準でありますが、国により教育制度が異なり、単純な比較は難しいものです。そのため、大学により扱い方は大きく異なりますが、国家統一試験の成績の提出を義務づける大学では、その成績が良ければ当然、合格の可能性が増すと言えます。
しかし、統一試験の成績が良くても、大学が実施する入試での出来が良くなければ合格につながりにくいのが実状です。それゆえ、統一試験については、その成績そのものより、それに向けて学習を積むことの方が重要であるように思います。

いくつかの科目を、たとえばインターナショナル・バカロレアのような制度で高校生にふさわしいレベルで学ぶということは、理解力・思考力・記述力を磨くことになりますし、大学に入学する上での基本的教養を身につけることにもなります。
一方、そうした学習を意識的に行っていかずに、ただ高校卒業だけを目標としてしまうと、学習内容が高校生としては不十分なものになる恐れがあります。母国語を離れ、外国語で学習するということは、学習内容を易しくしたり減らしたりすることに直結しがちだからです。もちろんその代わりに得るものもまた多くある訳ですが、大学という研究の場に進むことを考えるなら、学習の幅と深さにも注意しておくべきでしょう。

<国家統一試験受験上の注意点>
アメリカ系以外のカリキュラムでは、国家統一試験は一度しか受験できないので、計画的に勉強しておく必要があります。
一方、アメリカの制度では、前述したような意味で、TOEFL、SATⅠだけでなくSATⅡまできちんと視野に入れて学ぶことが重要です。いずれも複数の受験が可能ですが、SATは全ての成績が記載されますので、何回も受験してスコアを伸ばすより、きちんと準備をした上で受験をした方が良いようです。TOEFLは、一番良い成績だけを提出できるので、何回受験しても問題はありません。
また、正規の卒業時期が11月・12月であり、その国の大学に入学するための統一試験結果もその頃またはその後にでるような国の高校に在籍している場合は、注意が必要です。統一試験結果が日本の大学への出願に間に合わないことが多く、その場合、TOEFL、SATのスコアを代わりに求められることがあるからです。TOEFLはともかく、SATは受験できる月が限られていますので、その受験日も視野に入れて早めにスケジュールを立てておくことが非常に重要になります。

<その他考慮すべきポイント>
推薦状などにより、課外活動や日頃の態度を評価している大学もあります。勉強以外の活動を通して自分自身やその土地の社会や周囲の人々について様々に感じたり考えたりすることは貴重な経験となるでしょうし、大学入試ということで言えば、これは結果的に入試での小論文や英語にも反映します。
また、一つ注意しておくべき点は、TOEFLなどの英語試験の結果が良いからといって入試での英語の出来も良いとは限らないということです。どんな試験にも特性があり、たとえばTOEFLと入試英語問題は会話力、聴解力、抽象的な文章の読解、複雑な文構造の理解の4点で大きく異なります。会話力、聴解力が不十分でも入試英語問題に対応できますし、抽象的な文章の読解や文構造の理解が不十分でも英語に触れた時間の長さに比例してTOEFLのスコアは上がる傾向にあります。海外現地校・国際校での在籍が長い人は、英語での会話に困らないからと言って自分の英語力を過信せず、英語または日本語の文章を読むのが苦手ではないか、または、TOEFLでessay writingのスコアが極端に低くないか、注意してみましょう。

 

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コメント

ずいぶん前に書かれたようですが質問です。
自分は東大に行こうと思うのですが、統一試験の提出が"可能なら提出”という感じでした。
実際に国公立で上のような判断をする大学は出さなければならないのでしょうか?
自分は統一試験なしで内心と推薦状で行こうと思うのですが。どうでしょうか?

投稿者 onotyuu : 2007年04月29日 20:18

東京大学では一次試験が書類審査であり、他の多くの大学の書類審査と違って厳しい競争となるので、内申と推薦状だけでは難しいかもしれません。海外生は学校成績の高い人が多いですし、推薦状の内容も非常に良い場合が多いからです。アメリカ現地校やイギリス現地校やIBの制度の国際校のように、大学入学のための統一試験がある場合は、その結果も書類審査の重要な材料だと大学側は考えていると思います。

投稿者 JOBA前島 : 2007年05月02日 10:11

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