「海外・帰国生高校入試ガイダンス」の最終回は「学習アドバイス 作文試験のポイント」です。
作文試験のポイント
入試における作文の評価ポイントは、一般的に次のようにまとめることができます。
(1)文章表現分野
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① 原稿用紙の使い方:句読点・記号・符号が適切か、字数制限が守られているか等
② 文字の書き方:仮名づかい・送りがな・漢字等が正確か、文字が読みやすく丁寧か等
③ 語句の使い方:主述の呼応や修飾語と被修飾語の関係が適切か、文体の統一等
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① 取材の仕方:課題に合っているか、材料・資料が適切に取り上げられているか等
② 構成の仕方:段落区分・段落の順序・展開は適切か、書き出し・結びの工夫等
③ 論旨のまとめ方:筋道の明確さ、主題がまとまっているか、説得力があるか等
作文を課すということは、受験生の何を見ようとしているのでしょうか。もちろん基本的に上記のようなことは前提として評価対象になるでしょう。しかし、当然その内容がその高校に入学する生徒としてふさわしいものかどうかという視点で作文を評価していることは間違いないでしょう。そういう意味で、内容的には次の2点を絶対に守るべき事項として念頭に入れておきましょう。
① 課題に対して、前向きで建設的な姿勢で意見や考えを述べること
② 海外での経験や体験から得たものを高校生活に積極的に生かしていこうとする姿勢で書くこと
この2点は、しっかりと頭に入れて作文を書いていく必要があります。どんなにきれいな字で誤字脱字がなく、文法的な誤りもなく、段落構成がしっかりしていようと、この2点をはずしている作文は不可です。また、内容に深みのない作文も評価は低くなってしまいます。内容の深みというのは、表面的で道徳的、常識的で自分の本当の考えではない内容のことを指します。
たとえば「戦争をなくすには」という課題があるとします。自分の頭で何も考えていない人は、大体「暴力や命を奪うという行為はいけないので話し合いで解決すべきだ」という結論を繰り返し述べることになります。しかし、それはあまりにも当たり前で、つまり「常識的」で、「道徳的」で、「表面的」な内容の作文であるといわざるを得ません。深みを出すためには、そこに自分の経験を踏まえ、実際に生きている人間の感情というものを深く考えた上で作文を書いていかなくてはなりません。その結果として、先と同様な結論「話し合いで解決すべきだ」というものであったとしたら、その作文は先の作文とはまったく異なる深みのある作文だということができるでしょう。
この例で伝えたいのは、作文においては、正解=正しいことを述べる必要はないということです。もちろん、「戦争は仕方がないのでどんどんやるべきだ」などという結論は論外ですし、「いくら防ごうとしても防ぎようがない」という結論も、先の「前向き」「建設的」という基本に照らしてみると、その評価は好ましいものとはならないでしょう。大切なのは、自分の具体的な経験を踏まえて自らがその問題を前向きに考えるという姿勢で書くということです。作文は単純な「正解」を求めているわけではなく、「あなた」の個性的で前向きな考えや意見を求めているのです。









